内容説明
特集■ ヤングケアラー ─家族を支える子どもの現実を考える
「特集にあたって」より以下抜粋
ヤングケアラーが直面する最たる問題は、本号執筆者陣が一様に指摘しているように、ケアの場面以外にも、当たり前の生活が過ごせず、さらに今後の航路において、さまざまな本人の願いの芽が摘まれ、思いがかなわないことではないでしょうか。
家族ケアが前提という問題があれば、まずは社会的ケアの社会に転換していくことが望まれますが、早急な変革は難しいと思われます。そこでヤングケアラーを支える仕組みをあちこちで作ることが肝要ではないでしょうか。そのヒントが本号にはちりばめられていると感じます。
目次
特集にあたって いま、私たちの社会にできること(山下亜紀子)
ヤングケアラー支援の課題(斎藤真緒)
孤立するヤングケアラー(安部計彦)
ヤングケアラー経験とその影響(渡邉照美)
ヤングケアラー支援の実践──障害児者のきょうだい支援の事例から(松本理沙)
ヤングケアラーを支援する体制づくり(森田久美子)
ヤングケアラーを学校で支援する(奥山滋樹)
若い世代のケアラーへのソーシャルサポート(田中悠美子)
〈子育て関連本から考える〉松田道雄『育児の百科』(貴戸理恵)
〈外国ルーツの子ども家庭を支える〉外国ルーツのヤングケアラー(南野奈津子)
〈新しい時代の教育を創造する〉エージェンシーを抑圧するもの(楠見友輔)
新連載〈特別支援教育の「魅力」再発見〉教育をゆるめる、ほぐす(齋藤大地)
特別支援教育のページ 久里浜だより=校外学習の意義(独立行政法人国立特別支援教育総合研究所)
バリアフリー絵本の世界 ほか