考えたことなかった

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考えたことなかった

  • 著者名:魚住直子/西村ツチカ
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 偕成社(2023/05発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784037273903

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内容説明

ある日、ネコに声をかけられた。
「わたしは、未来のおまえなのにょー。」
このままだと、おれの将来、たいへんなことになるらしい。

いったい、どうして?

知らないうちにさせられてる競争。
「ふつう」は男子がおごるもの?
おばあちゃんがなんでもやってくれる祖父母の家の「居心地の良さ」。

どこかでつながりあった社会のしくみに気づいて
考えはじめる男の子の物語。


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 なんでおれだけにさせるんだよ。なんでおじいちゃんはやらないんだ。おじいちゃんは男

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

がらくたどん

73
前作『いいたいことがあります』で妹陽菜子が「おかしいよ」と気づいた家事分担の偏りを「不公平は自分が決めたわけじゃない」と憤慨していた兄颯太が謎のネコに「孤独死」の未来を予言される。男女の「ふつう」や競争の「しくみ」。不満満載だった陽菜ちゃんと違い「差し迫った不満を感じない」状況からの「それって当たり前なの?」の問い建ては、大人であっても相当に高難度。だって快適(多分)なんだから。預言者謎ニャンを起爆剤に、ザ・昭和な祖父母の関係性・ガールフレンドとの価値観のズレ・部活での葛藤を絡めてまずは促す。「考えて!」2023/01/30

とよぽん

55
前作「いいたいことがあります!」を昨日読んで、今日は続編の本作を借りてきた。中2の颯太の視点で書かれた、男女の役割分担の不公平に気づき、家庭や社会での在り方を考え直す物語。前作は小6の陽菜子の視点だったが、どちらも子どもの視点は純粋で素直で、これまで大人たちが慣習や惰性で見ないふりをしてきたジェンダーの問題や社会のしくみに率直に迫っている。読みやすくて面白かった。小学校高学年ぐらいから・・・かな。大人世代も読んでほしい。2023/11/18

ぶんこ

48
陽菜子さんには手伝わせるおばあさん。陽菜子さんのイラつきに覚えあり。色々思うことはあるものの、正直、女性に向いている、男性に向いていることはあると思う。そして女性でも女性に向いていると思われていることが苦手な人もいる。男の子を授かったら、育て方が大事かな。子どもの頃から家事に親しむ子になって欲しい。颯太君は素直が最高。おじいさんも孫の言うことを素直に受け止めたのが嬉しい。2023/02/05

tan

34
児童書。今は男女平等で男性も家事を手伝うのは当たり前という世の中ですが、子供としてお手伝い以上の家事をするのはちょっと大変かなと。でもおじいちゃん世代が今から家事をこなすのはもっと大変でしょうね。とは言え私が日中スーパーへ行くと60代以上のお父さんたちがお買い物をしている姿をたくさん見かけます。一昔前はお父さんの家事はごみ捨てが中心でしたがそれだけでは家事を手伝っているといううちには入れないんでしょうね。我が家も最近は各洗剤の補充や洗濯たたみなど「見えない家事」を旦那にやってもらっています。2023/01/29

なななお

32
「いいたいことがあります!」の続編。前作の主人公の兄、颯太の話。前作では、朝練、部活と忙しいのに、家事なんて妹の仕事だろ?とジェンダーバイアス丸出しだった彼。パート主婦だった母も家事は女の仕事と思っていたが、陽菜子に気付かされ元々の本業に転職。洗濯物入れや食器洗いもさせられ、何だかな~と思っていたところ、突然変な猫から「私は未来から来たおまえなのにょー、このまま考え方を変えなければ一人寂しく死ぬことになるにょー」と言われ…。魚住さん、好きだなぁ。前作は高学年女子、続編は高学年男子に読んで欲しい。2022/11/26

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