平凡社ライブラリー<br> 増補 戦国大名 - 政策・統治・戦争

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平凡社ライブラリー
増補 戦国大名 - 政策・統治・戦争

  • 著者名:黒田基樹
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 平凡社(2023/04発売)
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  • ISBN:9784582769432

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内容説明

現在までの戦国大名論を総括する1冊として、いまだその評価を維持し続ける名著が、新書版に2本の補論を追加して待望の再刊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

121
2014年に平凡社新書の一冊として発刊されたものの文庫化である。意外なことに「戦国大名」とは何かと、正面から論じている本は少ないのだそうだ。1990年代以降戦国大名研究は急速に進展しているのだが、その前後の時代との関係の研究は進んでいないそうである。史料が多く残っている北條氏を例に取り、その全体像に迫らんとしている。大学での教科書としても広く用いられたそうである。しかし、織豊期大名を特別視していた人が「戦国時代と質的には変わらない」と言われるのは衝撃であっただろうなと思う。2023/04/28

MUNEKAZ

16
戦国大名とは何かに答える教科書みたいな一冊。その成り立ちから支配の実相まで、イメージを掴むには持ってこいの内容。ただ他の方も指摘していますが、本書でメインに取り上げられているのは北条氏(と武田、今川)なので、結局、戦国大名を語っているのか、北条氏を語っているのかが曖昧なところがモヤモヤかな。史料の残り具合から仕方がないのもわかるが、戦国大名の持つ「多様性」みたいな部分がすっぽり抜けているような気もする。ただ戦国大名と統治を「戦争のため」とはっきり定義し、近世大名との連続性に繋げているのは面白い。2023/08/25

PETE

4
後北条氏の文書を中心に、国持ちレベルの戦国大名が、係争地域の小大名をいかにして配下におさめ、また、直轄地で有力農民を動員してきたかを明らかにし、戦国大名と織豊政権期以降の大名の国内統治の連続性を主張した本。確かに、元和以降も、下級武士と百姓の境界は著者が指摘していた大名行列での動員以外でも揺らいでいるので、この連続性の主張は正しい。欠点は、文書を多く残したのが北条氏だったため、n=1に近いこと。民政に関する分野では、北条氏は先進的すぎていたのではなかったか。2023/05/07

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