あえてよかった

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あえてよかった

  • 著者名:村上しいこ【著】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 小学館(2023/04発売)
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  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093866804

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内容説明

「今を生きる」子どもたちが教えてくれる光。

 大地(58歳)は妻に突然先立たれ、自暴自棄の状態。愉しみは三日月の夜に現れる妻の気配と会話すること。そこで亡き妻から、彼女の切実な願いだった「子どもを育てる」の実践を頼まれてしまう。しぶしぶ学童保育所のバイトを発見し働き始める大地。ある程度働いたら、自分も妻の後を追うつもりだった。
 そこで出逢う令和の子どもたちとのやりとりは想定外のことばかり。親の離婚、発達障害、愛着障害、不登校・・・子どもたちの悩みや心の傷、ピュアな思いにふれるうちに、知らず知らず大地にも大きな変化が訪れていく。子どもも、大人も、みんな「うまくいかない」何かを抱え、もがきながら生きている。
 そんなある日、ある保護者から、大地は思いもかけない大きなギフトを受け取る。それは、亡き妻からの大切な思い--「生きる希望」。
 そして、大地はある決心をするのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

220
児童文学におけるベストセラー作家、村上 しいこ、初読です。本書は、学童保育ファンタジーの感動作でした。私は自身の子供を平成の学童保育に預けていましたが、令和の学童保育はもっと大変なんでしょうね。主人公が私と同い年なのも親近感が湧きました。 https://www.shogakukan.co.jp/books/093866802023/07/06

やっさん

140
★★★ 舞台は学童保育所。苦闘する職員さんたちを見て、子どもに対し外部の教育者ができることなんて限られてると嘆きたくなる一方、家庭教育だけの問題でもないという再確認もできる。翼のエピソードが一番印象的だ。2023/10/05

hiace9000

133
子どもへの"縛り"は無きに等しい民間学童保育現場での人との関わりを軽やかに温かく描く。保育現場の実態や、対応時のストレスと苦労たるや、おそらく学校の比で無かろうことは、容易に想像がつく。日々遭遇するであろう問題行動や問題事案、それを前に子どもを預かる大人として何かしたくとも、何もできない隔靴掻痒感や無力感、これもまた学校現場の比では無いはず。それに苛まれることなく逆に生きる力をもらう「ぐるぐる先生」こと小野大地58歳の年齢不詳にも思えるポジティブさに舌を巻く。ファンタジー部分抜きでも十分成立した感はある。2023/07/26

モルク

126
妻を亡くした主人公小野。家を売り仕事も辞め喪失感に耐えきれず自殺をも考えていたが、妻の「子供を育てる」という願いにより学童保育所で働き始める。様々のものを抱えている子供たちと向き合い悪戦苦闘しながらも子供に寄り添おうとする小野の姿。お調子者で軽く場違いなギャグを言ったりするが、ぐるぐる先生と呼ばれ受け入れられていく。小野と亡き妻とのやり取りがあたたかい。最後の最後、亡き妻が遺した手紙にウルウル(;_;)2023/12/07

みかん🍊

106
愛妻を亡くし生きる気力を無くした58歳の大地は最後に妻の子育ての希望を叶える為学童保育の仕事を始める、うちの子ども達も学童のお世話になっていたが元気とパワーを持て余す沢山の個性豊かな小学生達を数人の指導員さんがまとめるのは本当に大変な仕事、可愛い時も憎たらしい時もあり言う子とも聞かない、そんな子ども達とのやりとりのなかで生きる希望を持っていく大地はいつしか妻の元に行くまでは子どもたちの未来を見届けたいと願う様に変わる、子育て経験のない大地が試行錯誤して奮闘する姿、ラストも良かった。2023/05/23

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