シリーズ応用数理 7<br> 選挙・投票・公共選択の数理

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シリーズ応用数理 7
選挙・投票・公共選択の数理

  • 著者名:日本応用数理学会【監修】/大山達雄【編】
  • 価格 ¥5,390(本体¥4,900)
  • 共立出版(2023/04発売)
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  • ISBN:9784320019560

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内容説明

本書では数理政治学に関わる、議席配分、一票の格差、議員定数、投票システム、社会的競争といった多くの問題をとりあげる。構成を選挙の数理、投票の数理、公共選択の数理の三つに大きく分け、各部に関連するテーマで専門外の人々にも容易に読めるように執筆している。多くの人の好奇心をくすぐる1冊となろう。
「出版社提供情報」

目次

表紙
本シリーズの刊行にあたって
まえがき
著者一覧
目次
第I部 選挙の数理
第1章 各国の選挙制度の沿革と経緯
1.1 選挙制度の概要
1.2 選挙方式の概要
1.3 日本の選挙制度
1.4 海外の選挙制度
1.5 おわりに
第2章 議席配分方式の数理
2.1 議席配分問題
2.2 比例代表制の数理
2.3 小選挙区制の数理
2.4 おわりに
第3章 一票の格差をめぐる諸問題
3.1 はじめに
3.2 さまざまな評価尺度
3.3 定数是正訴訟とその結果
3.3.1 アメリカの定数是正
3.3.2 わが国の定数是正
3.4 今後とまとめ
第4章 選挙得票数からの政党政策座標決定法とその適用例
4.1 はじめに
4.2 手法の説明
4.2.1 手法での仮定
4.2.2 計算の考え方
4.2.3 計算上の注意
4.2.4 争点の定め方
4.3 日本の国政選挙(1983-2004)の計算例
4.3.1 対象とする選挙とその概要
4.3.2 比例代表選挙における政党位置と対立軸
4.4 連合王国国政選挙の計算例:イングランドの計算
4.4.1 対象とする選挙の概要
4.4.2 イングランドにおける政策座標と対立軸
4.5 小政党の存在する場合:戦前日本の普通選挙の計算例
4.5.1 対象とする選挙の概要
4.5.2 計算方法
4.5.3 政党の政策座標と対立軸
4.6 まとめ
第5章 議席配分における最低議席数の影響に関するシミュレーション分析
5.1 はじめに
5.1.1 最適化問題としての定式化
5.1.2 代表的な配分法
5.2 図形を用いた問題の提示
5.3 閾値の計算
5.4 比例からの逸脱
5.4.1 議席超過量
5.4.2 Gini 平均差
5.5 配分多面体内での人口分布の利用
5.5.1 多面体内での一様なサンプル生成
5.5.2 過去の人口分布を使った分析
5.5.3 ランダムな人口分布を使った分析
5.6 おわりに
第6章 最も好都合な議員定数
6.1 議員定数
6.2 劣線形則と最も好都合な議員定数
6.2.1 アメリカ合衆国建国初期の頃
6.2.2 20 世紀初期までのアメリカ合衆国の両院制
6.2.3 20 世紀後半の数理的研究
6.3 社会的ネットワークに基づく数理モデル
6.3.1 基礎概念と仮定
6.3.2 適切な議員定数の推計
6.4 まとめ
第7章 議員定数配分問題のスケジューリング問題への応用
7.1 議員定数配分問題
7.1.1 除数法
7.2 スケジューリング問題への応用
7.3 行列版議員定数配分問題
7.3.1 行列スケーリング問題
7.3.2 行列版議員定数配分問題
7.4 おわりに
第II部 投票の数理
第8章 投票方式の数理
8.1 投票方式の諸問題
8.2 投票理論と投票方式
8.3 その他の投票方式
8.4 おわりに
第9章 投票システムとゲーム理論
9.1 投票ゲーム
9.2 重み付き多数決ゲーム
9.3 投票力指数
9.3.1 シャープレイ・シュービック指数
9.3.2 バンザフ指数
9.3.3 投票力指数の性質
9.3.4 さまざまなゲームの投票力指数
9.4 おわりに
第10章 投票アドバイスのアプリケーションに関する文献サーベイ
10.1 概要評価の方法論
10.2 文献の概要
10.3 VAA アプリの研究における三つの小領域
10.4 結論
付録
A データベースの要求例
B データベース利用によって得られる研究結果
C VAAに関連する文献の中で最も多く引用された研究者
D ヨーロッパ諸国のVAA刊行物の概観
第III部 公共選択の数理
第11章 社会システム分析のための存続可能性関数の適用
11.1 経路数え上げ問題と存続可能性関数
11.2 経路数え上げ問題と都市道路ネットワークの頑健性の計測
11.3 得票率と獲得議席率の計量分析
11.4 存続可能性関数と3乗則
第12章 ふるさと納税による自治体間競争のモデル化について
12.1 はじめに
12.2 モデルの基本的な枠組み
12.3 均衡における多様性
12.4 多様性の評価
12.5 おわりに
第13章 協力行動に対するネットワークの効果分析
13.1 はじめに
13.2 2 人2戦略対称ゲーム
13.2.1 フォン=ノイマン・モルゲンシュテルン効用
13.2.2 2人2戦略対称ゲームの分類
13.2.3 2人2戦略対称ゲームの表現
13.3 進化ゲーム
13.3.1 適応度
13.3.2 進化ダイナミクス
13.3.3 均衡解
13.4 ネットワーク上のゲーム
13.4.1 ネットワークの導入
13.4.2 完全グラフ上のゲーム
13.4.3 ランダム正則グラフ上のゲーム
13.4.4 ペア近似
13.4.5 クラスタリング係数の影響
13.5 まとめ
第14章 「大国間競争」時代の日本の安全保障環境の変化に関するデータ分析―リチャードソン・モデルおよび相対パワー寄与率を中心に―
14.1 はじめに
14.2「大国間競争」時代の日本の安全保障環境
14.3 リチャードソン・モデルによる分析
14.4 米中間のパワーバランスの分析
14.5 フィードバックシステムの相対パワー寄与率分析
14.6 パワーバランス計測と趨勢分析
14.7 日中間のパワーバランスの分析事例
14.8 終わりに
第15章 国際関係における紛争解決・合意形成のための数理モデル
15.1 はじめに
15.2 基本概念と分析の枠組み
15.3 GMCRによるコンフリクトの記述
15.3.1 GMCRの構造
15.3.2 コンフリクトと安定性
15.3.3 GMCR提携分析
15.4 キューバ危機へのGMCRの適用
15.4.1 キューバ危機とコンフリクト概念
15.4.2 キューバ危機のGMCR分析
15.5 国際関係における合意形成と数理モデル分析
15.5.1 合意形成の数理モデル
15.5.2 キューバ危機回避の合意形成
15.5.3 GMCRとバイナリ評価
15.6 まとめ
索引
奥付