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内容説明
〈二〇一六年の週刊文春とは何だったのだろうか?「ひとことでいえばブランディングです」と新谷学は言う。「『週刊文春』からはとっておきのスクープがじゃんじゃん出てくる、お金を払う価値があるメディアだよね、というイメージが雑誌読者ばかりでなく日本全国津々浦々まで、浸透した」〉――ふたりの編集長と現場の記者たちの苦闘を描く圧倒的熱量のノンフィクション。戦後出版史・事件史としての一面も持つ。解説・古賀史健。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うさぎや
4
文藝春秋社の成り立ちから「週刊文春」を中心としたこれまでとこれから。長年の文春読者なのでいろいろと感慨深いというか興味深いというか。2023/04/26
totssan
2
タイトルを見て「文春砲」を思い出し手にとる。週刊新潮をライバル視していたこと等、多くの裏話を楽しめた。月刊誌との立場の違いや他紙の下世話特集への迎合に悩んだりと、盛りだくさん。読者は1つ気に入った連載があったら(できたら)購入していたのだろう。自分もメタルカラーの為にポストを読んでいた。 一方、スクープが本命は理解できるが、やりすぎはダメ。emmaはその点でひどい雑誌だった。デジタル化が進み、記事もGPTベースに今後なっていき、週刊誌はどうなっていくのか?文春は?楽しみである。 2023/09/28
裏竹秋
2
編集長の花田紀凱と新谷学の二人の側面から書いた週刊文春の歴史。出版部や営業部の内情は全然わからないが読ませる。しかし著者が元社員なので身内びいきが多く、公平ではないと感じた。週刊新潮へのライバル視や、花田への称讃など。だが裏話もそれなりにあり、花田と尾崎一雄など、へえと思った。一方、再三、文春は右でも左でもないと主張してゐるが、読んでも皇室や天皇が出てき、花田のWiLLも含め、どうしたって保守的(若干右翼的)と思はざるを得ない。また、いくらファクトがあっても、週刊誌といふ性質上、俗悪な部分はまぬかれない。2023/04/22