天夢人<br> 刀剣ファンブックス006 戦後日本刀事件史

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天夢人
刀剣ファンブックス006 戦後日本刀事件史

  • 著者名:土子民夫
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 天夢人(2023/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635824750

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内容説明

戦後の刀剣界の歴史に残る事件、いわゆる偽造刀事件、赤羽刀疑惑、行方不明・略奪された国宝刀など、刀剣界を揺るがせた事象を紐解く。ベールに隠された刀剣史の闇に迫る。

目次

Ⅰ章 戦後日本刀事件史
1 羽生事件 刀剣界の戦後はここに始まる
2 偽造刀事件と日刀保「認定書」問題
3 疑惑の指定「五口の重文大刀」
4 赤羽刀のその後 疑惑は払拭されたのか
5 行方不明の国宝・重要文化財
6 略奪された国宝 〈前編〉
7 略奪された国宝 〈後編〉
8 作刀再開への道
9 全日本刀匠会結成と日刀保たたら
10刀剣界に「戦犯」はいたか
11刀剣界の再生と再編
12大義なきクーデター 日刀保「平成十八年問題」
〈番外編〉 サーベル登録拒否事件

Ⅱ章 日本刀の近現代 
1 近現代の日本刀 帯刀禁止・民間武器回収と作刀の興廃を巡って
2 秘された戦後刀剣史 〈前編〉「赤羽刀」の全貌
〈後編〉「赤羽刀」と刀狩りの実相
3 日本刀復興の盛典 『栗原彦三郎全記録』余録
4 異端刀匠伝 栗原彦三郎昭秀・笠間一貫斎繁継・塚本一貫斎起正
5 希代の刀匠 柴田果 その時代と周辺
6 俵國一『日本刀の科学的研究』を巡って 日本刀の世界は何を学んだか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

106
贋作や鑑定に関わる事件が多いのかと思いきや、戦後すぐの刀狩りについての章が多くて驚く。銘品も、いや銘品を狙っていたかのように没収が行われたように見える。占領軍の刀狩りには日本人の指南役がいたのであろうなと、思わざるを得ぬでもなし。2023/09/04

榊原 香織

51
明治時代、続いて戦後、日本刀受難の時代。 日本刀による事件、ではなく、日本刀に関する事件。 占領軍に奪われて後に返還された赤羽刀、なぜか増えてる謎。2023/07/25

冬佳彰

14
刀剣ジャーナリストの方による、戦後の日本刀に関する事件史をまとめた本。GHQによる「第3の刀狩り(美術品などは除くという建前)」では、破壊を経て投棄、また不法に占領軍兵士が持ち帰った重文級のものも多いとは知っていた(三百万〜四百万本)が、「羽生事件」や「赤羽事件」などと名前がつけられているのは知らなかったなあ。ある期間を経て返還もされたが、そもそも回収や略奪の過程自体が杜撰であり、ほとんどは持ち主に返されぬままになっているとのこと。他の美術品でも同様のことは起きたんだろうなあ、実際。勉強になる。2023/05/31

えぬ氏もわるよのぉ

7
偽造事件やら、GHQに接収された刀にまつわる謎やら、日本刀の世界も闇が深い。きれいごとだけでは済まされない。大金がからむ分野はどこでもそうだが。2023/04/01

onepei

2
動くお金も大きそう2023/04/30

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