憎悪の科学 偏見が暴力に変わるとき

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憎悪の科学 偏見が暴力に変わるとき

  • ISBN:9784309231273

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内容説明

世界を揺るがすヘイトクライム(憎悪犯罪)はなぜ起きるのか? 神経科学やデータサイエンスなどを駆使し、先史時代からAI時代にいたるまでの「憎悪」の構造を解明。処方箋を提示する!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

34
実に力の込められた力作だと思った(何せ著者が自分を実験台にしてまで研究したくらいなのだから)。憎悪という感情から生じるヘイトクライムについて、やまゆり園の事件まで含めて広くサンプルを採集しそこから実験データを元に分析を施していく。人間は憎悪を学習するのか、それとも生来そうした性質が備わっているのか。それは「どちらとも言える」からこそ難しいのだろう。ヘイトクライムの犯罪者の人生をも洗い直すことで勇気を持って見つめるスタンスに著者の優しさと冷徹さを感じる。希望が見えてくる教訓を示しているところもまた美点だろう2023/05/14

AKN

3
長いが、非常におもしろい。ヘイトスピーチとか、ヘイトクライムについて知りたい人はわりと最近の事案ものっているので勉強になる。ネット社会が知りたい情報だけを集めるアルゴリズムで確証バイアスを招いていて、それがヘイトや差別に拍車をかけていると。2023/11/24

ソフトバンク

1
アメブロに書きました https://ameblo.jp/softank/entry-12818089608.html2023/08/12

naok1118

1
憎悪という感情について科学的に扱うために、脳の反応を分析いて、どんな時に脳がどう反応するか、分析を試みている。ある程度の統計値で大勢は掴めるが、必ずしもそれで全てが分かるわけではない。そんなことが丁寧に書かれています。だけどかまり難しい話でした。2023/10/21

のせなーだ

1
どうして、何故と言う不快な気の重くなる実例の数々。どんな生い立ち、環境で生きると無関係な見知らぬ他人に乱暴、暴言ができるのか。黒人の大男が歩道を歩く小さなアジア系女性を殴る映像を見た辛さ。偏見、不寛容、差別心は潜在的にあるのが人間だが傷害事件まで発展するなんて。環境等から、子供の脳に植え付けられる偏見、差別は固定化され本人の気付き、認識がない限りその後まで影響する。自分の思い込み、偏見に反省する機会は、大きく移動して異なる文化、外国人に触れたりすることも必要だな。 。2023/07/28

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