レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記

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レファレンスと図書館 ある図書館司書の日記

  • 著者名:大串夏身
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  • 皓星社(2023/04発売)
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  • ISBN:9784774407180

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内容説明

「与謝蕪村全集はありますか?」「ワニの捕まえ方を書いた本はありますか?」「昭和が終わったらどうしたらいいでしょう?」……レファレンスカウンターには、毎日いろんな人がやってくる。昭和最晩年、レファレンス現場の「ジグザグ」な実態を描いた名著、『ある図書館相談係の日記』を大幅に増補復刊。「当時レファレンスは、貸し出しの付属サービスだと思われていた。そうではなく、レファレンスは、 サービスを通して社会全体の情報資源を有効に活用するためのもの。もっと言えば、ひとびとの生活や仕事、地域社会をよりよいものにしていくと同時に、「知る権利」をはじめとする憲法的な価値を実現するサービスだという、今のぼくの考え方に近い考えを、当時持ちはじめていた。これは今の社会の中で非常に重要な考え方だと思う。」(解説対談より)

目次

はじめに─相談係の1日
ある図書館相談係の日記文献・情報の調べ方
思い出に残るレファレンス相談質問事例
解説対談 レファレンスの理論と実践、そしてこれから 大串夏身×小林昌樹
『ある図書館相談係の日記』成立前史/「でもしか司書」からの脱却/貸し出しとレファレンスの質的な違い/商用オンラインデータベースが登場した時代/レファレンスは図書館の存在意義の要/「ある図書館相談係」の日々/現場のレファレンスは「ジグザグ」している/東京都立図書館の先輩・同輩たち/『ある図書館相談係の日記』の反響/書誌調査と事実調査/図書館には多様性があっていい/日本文学学校のこと/いろいろな「図書館本」を作る/「チャート式」はどうしてできたか/名作ビデオ『図書館の達人司書実務編』/大学での仕事/これからのレファレンス

参考資料
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

27
てっきり今のレファレンスものかと思いきや、80年代のもの。当時の都立中央図書館のレファレンス業務がいかに激務かはよくわかったが、利用者を悪く言う記述も多くて、今わざわざ復刊した意味が最後までよくわからなかった。対談の中に、図書館ものは図書館が買ってくれるから出せばそこそこ売れるというような記述があったが… 書店業界ものにも感じることの多い、身内向けということかな。2023/11/15

Moca

19
図書館司書として働く方にオススメの本である。 この本書を読んで色々参考になった。 レファレンス業務はほとんど電話対応で大変である(業務によって部門に分かれる図書館によるが)。 最近では、インターネットが普及してきたので、『レファレンス事例』や『カリール』等のデータベースが利用するようになって、インターネットで調べる方も多くなってきている。

とある内科医

18
図書館より。 図書館司書による日々のレファレンスの記録、あるいは格闘の様子。1988年の日記で、カードというシステムを知らないが、利用者への対応という点では今でもサービスの本質は変わらないのだろう。 読み手としては、「上司を出せ」「(大学教授の名刺を出して)書庫に入れろ」などと怒る利用者と、自分の仕事で稀に出会う怒る患者家族とが重なってモヤモヤとした。 司書と利用者とでは、時に特定領域の知識量で後者が上回るだろうが、医師と患者とでは原則として圧倒的に情報は非対称である。その差を更に広げねば、と…2021/10/09

チェアー

15
うーん、ネット時代に残るレファレンスについて読みたかったので、ちょっと期待はずれ。実例は88年から89年にかけてのレファレンスで、いまならネットで8割程度はわかる情報だ。そういう時代で人の「わからない」ということに人としてどう対応すべきなのか、ということが読みたい。機械でできないことは何なのかを知りたい。2020/01/13

あや

9
【図書館】2019/12/28

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