文春e-book<br> 文豪、社長になる

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文春e-book
文豪、社長になる

  • 著者名:門井慶喜【著】
  • 価格 ¥1,900(本体¥1,728)
  • 文藝春秋(2023/03発売)
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  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163916675

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内容説明

史上最も愛された文豪/社長のすべて100年企業の土台は、人望。それだけ!

1923年、
大ベストセラー作家・菊池寛の手によって
文春は産声をあげた。

「楽しいんだ。菊池さんと仕事してると。それだけっ」

仕事が、仲間が、人生が愛おしくなる
2023年最高の感動歴史長篇。

文藝春秋創立100周年記念作品。

(あらすじ)
芥川龍之介や直木三十五、川端康成などの協力を得、
菊池寛が発行した「文藝春秋」創刊号はたちまち完売する。
読者が、時代が求めた雑誌は部数を伸ばし、会社も順風満帆の成長を遂げていく。
しかし次第に、社業や寛自身にも暗い影が。
芥川、直木という親友たちとの早すぎる死別、社員の裏切り、
戦争協力による公職追放、そして、会社解散の危機……。
激動の時代に翻弄されながらも、文豪として、社長として、
波乱に満ちた生涯を送った寛が、最後まで決して見失わなかったものとは――。
『家康、江戸を建てる』『銀河鉄道の父』の著者による、圧倒的カタルシスの感動作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

271
門井 慶喜は、新作中心に読んでいる作家です。文藝春秋創立100周年記念作品という事で読みました。菊池寛は知っていましたが、菊池寛自身の物語は初読です。芥川賞&直木賞を制定したのは既知でしたが、菊池寛が芥川龍之介や直木三十五よりも人気の流行作家だったとは思いませんでした。芥川龍之介の長男の芥川比呂志の名前は寛が由来だったとは。 また初期の文藝春秋は高尚な文芸誌ではなく、今の週刊文春に近いノリだった様です。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163916675 2023/04/04

パトラッシュ

191
菊池寛の肩書は小説家兼社長兼プロデューサーと称せるか。『真珠夫人』をはじめ世に広く知られる作品を書き、今日まで続く総合雑誌を創刊し、芥川賞直木賞の創設やペン部隊の派遣など、思いついたら即実行という生き方を貫いた。しかし面倒な実務は他人任せなため、社員に騙されたり軍の宣伝に協力させられる失敗もあった。書斎派の作家には考えられない波乱万丈ぶりだが、こんな友人や上司やアイデアマンが身近にいたらさぞ楽しいに違いない。多くの人が協力を惜しまなかった菊地の人間的魅力こそ本書の主題であり、作者が描きたかったものだろう。2023/06/29

hiace9000

173
文藝春秋社を立ち上げた文豪かつ編集者、そして社長。菊池寛の波乱に富んだ生涯を克明に綴った作品。門井さんはこれまでも数々の著名人の伝記を描いてきたが、いずれも当人の放った熱や輝きを、躍動的筆致で存分に読み手に伝えてくれる。独特の門井流とも呼びたいくらいの文章リズムも、作品を読む際の楽しみのひとつにすら思えてしまう。菊池寛が自身の人生そのものとした「時を超えることを目指した」文芸。その象徴でもあった文藝春秋。変わらないために変わり続けた菊池寛という生き方を本書で知り、日本の文学界に果たした多大な功績に驚く。2023/07/12

trazom

170
菊池寛と文藝春秋をモデルとした小説。芥川龍之介・直木三十五・石井桃子などの作家たちや、佐佐木茂索・池島信平など文藝春秋の経営に貢献のあった人たちが次々と登場し、文藝春秋創立百周年記念作品に相応しい読みやすい一冊である。ただ、作家論という意味で菊池作品が深く掘り下げられることもなく、一方、戦争協力者であった菊池氏に対する微温的な評価に強い違和感を覚えるなど、全体的に皮相的な印象は拭えない。尤も、そんな不満を吹き飛ばすほど、菊池寛という人物の人間的な魅力が卓越していて、そのことが爽快な読後感に繋がっている。2023/04/10

のぶ

142
菊池寛の半生を綴った物語。菊池が文藝春秋を立ち上げたのは知っていたけれど、その経緯や内面が垣間見られて楽しかった。自分は菊池寛の作品は「恩讐の彼方に」を読んだ程度で、あまり人物像を知る事はなかったが、文壇の錚々たる人物との交流があったことを知り驚いた。また文藝春秋が今のような出版社として創立したのではなく「文藝春秋」という雑誌を売る雑誌社として始まったのも初めて知った。その後、芥川賞、直木賞を創設して今に至っている事を考えると、その功績は高いと思った。門井さんは史実を良く調べて書いている。面白かった。2023/04/02

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