幻冬舎単行本<br> 笑って人類!

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幻冬舎単行本
笑って人類!

  • 著者名:太田光【著】
  • 価格 ¥2,178(本体¥1,980)
  • 幻冬舎(2023/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344040816

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内容説明

子供達よ、信じるんだ。未来はいつも面白い。
世界の平和のため、ダメダメ総理が獅子奮迅!?

主要国リーダーが集結する“マスターズ和平会議”に極東の小国・ピースランド首相が、まさかの遅刻。そのおかげで惨劇を免れた彼は、ドン・キホーテのごとく立ち上がるが……。

笑いと興奮と感動と――。
「言葉の力」を信じる爆笑問題・太田光、祈りのような書き下ろしエンターテインメント!


「笑いもので結構! 私の子供の頃の夢はコメディアンだ。偉大なコメディアンになって世界中を笑わせたいと思っていた。今こそそれを叶えてやる」

“マスターズ和平会議”はテロ国家共同体ティグロ代表・ブルタウにより破壊された。会議に遅刻し、世界に恥を晒したピースランド首相・富士見はマスコミから糾弾され、デモ隊から生卵をぶつけられ、支持率は地に落ちた。しかし彼は会議を再開するべく、フロンティア合衆国の大統領代理・アンに想いを込めた手紙を送る。富士見を取り巻く桜を始めとした個性のキツイ秘書たちと、アンと彼女を支える国務長官・ダイアナは、武器ではなく「言葉の力」で、どんな国のどんな立場の人間も置き去りにせず、世界を一つにしようとする。しかし、両親をテロで亡くしたアンには、ある秘密があった――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

183
太田 光、4作目です。著者が今考えていること詰め込んだ近未来政治ファンタジー巨編でした。私が日頃提唱している世界連邦に近い理想的な政治主体の提案をユーモラスに描いています。 https://www.gentosha.jp/series/warattejinnrui/2023/07/11

fwhd8325

79
太田さんは、漫才にだけ集中して欲しいと思っていました。映画や小説に挑戦するのはいいけれど、どこか肩に力が入っているように感じました。この小説も2段組500ページ超えと聞いて、どうしようかと迷いました。しかし、これは面白かった。太田さんのギャグのセンスがこれでもかと描かれています。それでいて、しっかりエンタテインメント小説になっている。少し、感覚が古いかもしれないけれど、この物語はクレイジーキャッツの世界のよう思いました。笑いは、時代を超えて不滅なのです。2023/08/09

オーウェン

61
本を出していたことは知っていたが、まさかこういうディストピアのような小説で読ませてくれるとは思わなかった。 当初は映画の脚本のためだったらしいが、コロナ禍のため小説化に切り替えたそうで。 架空の国ではあるが、どう見ても日本とアメリカの関係性であり、テロが起きた際の政府の反応。 個人間ではいとも簡単に合意するのに、国同士になるとまともにいかないのは現在も同じ。 カツラだったりトイレにすぐ行く末松だとか、驚くくらいキャラが立っているし、長さを感じさせないくらいスムーズに進む文体。そしてタバコを吸って死ネで締め2023/05/10

ぐうぐう

47
あえて、松本人志の話から始めてみたい。松本が作詞を担当した「チキンライス」において、一番グッと来るのは「最後は笑いに変えるから」というフレーズだろう。現在の子供達に貧乏話をして嫌がられるかもしれないけど、最後には笑いにするから許してほしいという意味だが、そこには松本の芸人としての矜持が感じられる。ではどうして松本は、あるいは芸人は、そこまで笑いを信じているのか。その答えのひとつが『笑って人類!』には描かれている。本作には何度も「未来はきっと面白い」という表現が登場する。(つづく)2023/06/01

PEN-F

46
ああ、なんて素晴らしいんだろう。今のこの閉塞感漂う世界に一筋の希望の光が差したかのようだ。人々は憎しみを糧に生きすぎた。断ち切る事のできない負の連鎖。争いのない世界、皆が幸せな世界、たしかに今までの世界をみていれば綺麗事だとは思う。でも、綺麗事だっていいじゃんか!理想すら掲げることができなくなってしまったら本当に終わってしまう。子供達の未来に必要なのは憎しみではなく希望。 2023/03/25

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