超・進化論 生命40億年 地球のルールに迫る

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超・進化論 生命40億年 地球のルールに迫る

  • 著者名:NHKスペシャル取材班【著】/緑慎也【著】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 講談社(2023/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065283516

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内容説明

生命誕生40億年のあいだに出来上がった地球の生き物の見えざるルールが、最先端科学で次々と解明されている!
常識が180度くつがえる、生き物のネットワークや知られざる能力。
なぜ、生き物はこんなに多様なのか。そこから進化の秘密も見えてくる!?

植物は危険を感じ、仲間にも伝える。
植物は音も聞くし、ボディガードの昆虫も呼び寄せる。
種類の異なる木々が地下のネットワークで助け合う。

昆虫の小さな翅でなぜ飛べるのか、なぜ8割の昆虫が完全変態するのか。
そんな不思議な生態とともに、昆虫もまた地球の生命体や環境を支える大きな存在だとわかる。

微生物はコミュニケーションしていたと判明!
ヒトも祖先が微生物によって絶滅をまぬがれ、今も、微生物が地球の50%もの光合成を担っていることもわかってきた。
環境問題や宇宙開発で微生物は欠かせない存在となっている。
地球の主人公はヒトではなく、植物・昆虫・微生物だとすら思えてくる。

カラー口絵とともに、NHKスペシャル全3集を一挙収録。
加えて、世界的研究者12名が生物の隠されたパワーを語る。

目次

プロローグ 「生物の多様性」その本当の尊さとは
第1章 植物──植物のメッセージが命あふれる地球を作った
植物がしゃべる! 感じている!つながっている
植物に「感覚」があるという事実をついに可視化
撫でられると植物は嬉しいのか
植物は「音」や「唾液」でも相手を認識していた
植物が発する「会話物質」
植物が呼び寄せたのはボディガードの昆虫
花からのメッセージによって生命多様性の爆発が始まった
地下に広がる知られざるネットワーク
オゾンの増加や温暖化で植物たちのメッセージに異変が
[インタビュー]
●豊田正嗣
「植物の刺激への反応を可視化したとき、鳥肌が立った」
●ハイディ・アペル
植物は昆虫が自分の葉をかじる音を「聞いている」
●髙林純示
植物の「おしゃべり」を解読する
●タミル・クライン
森の木々は地上で競争し、地下で手を握っている!?
第2章 昆虫 全生物を支えてきた奇跡の能力
飛び、変態し、小さなサイズで生物界を圧倒
鳥ではありえない昆虫の飛翔の秘密が明らかに
「完全変態」で昆虫の8割は姿形をまったく変える
誰も見たことのない完全変態をマイクロCTでスキャン
アリの一家に居候する不思議な昆虫たち
渡り虫の大移動が植物や動物に与える恩恵
毎年2・5%のスピードで昆虫が姿を消している
[インタビュー]
●リチャード・ボンフリー
なぜ、昆虫は独特な飛び方ができるのか
●丸山宗利
種の違う昆虫の共生に進化を促す力を見た
●カール・ウットン
ハナアブの大移動が生き物すべてにもたらす恵み
●ケイト・パール
干ばつの影響まで和らげるシロアリの影響力
第3章 微生物 見えない生物が進化の駆動力だった
全生物と共生、隠れた主役のスーパーパワー
微生物によるがん退治が実現する
1トンのプラスチックを微生物が10時間で分解
子孫を残すために宿主のヒトも操る微生物
太古の祖先が微生物を細胞に取りこみ危機を脱した
祖先たちは腸内細菌を得て陸上進出を果たせた
お母さんから赤ちゃんへの「お弁当箱」
地球の50%もの光合成を微生物が担っていた!
微生物のコミュニケーション手段を世界で初めて解明
敵も味方も殺す抗生物質が過剰に使われている
宇宙進出でも微生物はかけがえのない存在に
[インタビュー]
●シビン・ジョウ
細菌の力でがんを治療できる日を現実に
●深津武馬
見えない世界に進化のカギがあった
●マーティン・ブレイザー
微生物との共生を阻害する抗生物質の乱用を警告
●野村暢彦
微生物の「会話」が医療・食・環境問題解決の武器に
エピローグ 異種間のネットワークはまるで3次元の系統樹
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

119
植物・昆虫・微生物の世界を知れば知るほど、人間という存在の歴史はほんの500万年程しかないと思い知る。微生物は40億年、植物は4億5千万年、昆虫は3億5千万年前からいて、共進化をとげてきた。胃がんの原因として悪者の代表となったピロリ菌は、除菌により胃食道逆流症や食道がん、喘息になりやすいことがわかってきた。マイクロバイオームを乱すことは良いことばかりとは限らない。昆虫が空を飛ぶ機能である前縁渦の発見は1990年代後半のこと。人は本能的に生き物を美しいと感じるようにできている。それが機能美なのでしょう。2023/05/14

りょうみや

25
先日のNHKスペシャルの同特集がとても良かったので本書も手に取った。植物、昆虫、微生物の最近の研究成果から生物、進化、その繋がりを見直す。番組の内容そのままが半分で、12人の研究者のインタビューが半分加わり番組では触れられなかったことも多く知ることができる。本書内に「人間が主人公であるという傲慢な考えは吹っ飛ぶ」「読む前とは周りの世界が違って見える」とあるがまさにその通り。個人的に植物に対する見方が一番変わった。2023/05/26

宇宙猫

15
★★★★ 植物と昆虫はテレビで見たので流し読み。インタビューが面白くて良かった。ピロリ菌が食道線ガンや喘息を抑えているというのが興味深い。共存してきたからには不要なものは無いってことだな。2023/05/30

FFM

7
生命の歴史には大変興味があるが、今回のテーマは「共生」だと思った。人は一人では生きていけないが、様々な生物は他の生物と共生することで生きていることを再確認できました。ヒトの細胞が37兆個って言うのも定説になりつつあるんですね。2023/04/16

fumikaze

5
植物、昆虫、微生物について。興味深い内容ばかり。2024/01/07

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