ぼくにはひみつがあります

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ぼくにはひみつがあります

  • ISBN:9784074540662

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内容説明

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羽仁進と堀内誠一による奇跡の絵本『ぼくにはひみつがあります』が、50年ぶりに増補改訂版として、鮮やかによみがえります。

映画監督の羽仁 進と
絵本作家&デザイナーの堀内誠一、
唯一残した名作絵本が50年ぶりに復活!

1950年代から第一線で活躍し、
流行や時代を牽引したふたりによる
奇跡のような絵本が
発売されたのが、1973年のこと。

それから50年の歳月を経て、
2023年、増補改訂版として
名作『ぼくにはひみつがあります』が
鮮やかによみがえりました。

今年94歳になった、羽仁 進氏はいいます。
「地球上には生きものが山のようにいて、
あとから来た人間が王様みたいに
威張っているのは
おかしいとずっと思ってきました」

1969年から30年に渡り、
アフリカやオーストラリアなどで
野生動物を撮り続けた羽仁氏はいいます。
「世界じゅうには不思議な動物がたくさんいて
それぞれが特徴がもって生きていて、
それが何よりもすばらしいことだと思った」

小さい頃、夏を過ごした軽井沢の体験を元に、
5歳の男の子、はらだみきの“ひみつ”が
明かされます。

登場する主な人物は
幼稚園のもじゃもじゃ先生、
チューリップ組の子どもたち。

羽仁氏は「自分が子どもだった頃も、
大人になっても、子どもという存在が
すごく好きだ」といいます。

「素敵な秘密をもちたい。
多くの子どもたちは、
そんなことを考えるときがあります。
いつまでも自分は小さい子どもではないんだ。
ぼくなりに、一生懸命考えることだってできるし、
今までできなかったことだって、
ずいぶんできるようになっているんだ。
もちろん、まだ本当にひとり立ちなんて
できるはずがありません。
でも、ひとり立ちへの夢をもち、
自立への小さな努力を重ねていくことなしに、
子どもの健全な成長はあり得ないのです」
(あとがき)

堀内誠一さんの絵は、
子どもが初めて出会った
動物との交流を愉しく、
生き生きと描いています。
アクリル絵具で描かれた原画は
50年を経ても驚くほど鮮やかで、
ひとつひとつの筆跡が躍動しています。

「堀内誠一さんの描く絵には、夢がある。
夢のなかで、ふくらんでいくような絵だと思います」と羽仁氏。
「50年ぶりの復刻は、本当にうれしいです。
堀内さんも、絵本の関係者もみんな、
夢見るタイプの人間じゃないかな」

ぼくのひみつを先生と仲間で分かち合う、
心温まる、夢のようなストーリーの絵本です。


羽仁 進(ハニススム):1928年、東京生まれ。映画監督。祖母の羽仁もと子が創立した自由学園を卒業し、共同通信社記者をへて、21歳で岩波映画製作所の設立に参加する。1952年、『生活と水』で監督デビューし、記録映画『教室の子供たち』(教育映画祭最高賞)、『絵を描く子どもたち』(ベニス映画短編映画賞フラハテイ記念賞)、『双生児学級』(短編ベストテン第一位・教育映画祭最高賞)などが絶賛される。さらに『法隆寺』、長編劇映画『不良少年』、渥美清主演の『ブワナ・トシの歌』、寺山修司脚本『初恋・時獄篇』など作品を発表するほか、アフリカやオーストラリアなどに海外ロケを30年近く続け、野生動物を撮り続けた。また、独自の教育論を展開し、執筆活動や講演活動を数多く行う。

堀内 誠一(ホリウチセイイチ):1932年、東京生まれ。グラフィックデザイナー、絵本作家。14歳で伊勢丹の宣伝課に入社。23歳でアド・センター設立に参加し、企業広告や雑誌のファッションページのディレクションを手がけるとともに、挿絵と絵本の仕事を始める。独立後、「anan」創刊時のアートディレクターを務めたのち、1974~1981年に家族をフランス・パリ郊外に暮らし、ヨーロッパ各地を旅する。絵本に『くろうまブランキ―』『ぐるんぱのようちえん』『たろうのおでかけ』(以上福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、著書に『父の時代・私の時代』『パリからの旅』『ぼくの絵本美術館』(以上マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』(福音館書店)ほか多数。1987年没。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たーちゃん

19
私が絵本のタイトルを読むと「えっ?なになに?教えて教えてー」と言っていました。2023/07/10

ほんわか・かめ

17
50年ぶりの復刊(増補改訂)らしい。主人公は年長さん。大人には内緒でムササビの親子の面倒を見ることに。いや〜昔の子どもはしっかりしてる!〈1973/2023/主婦の友社〉2023/05/08

なま

12
★4 「子どもと秘密」というタイトルで作者の羽仁進さんの後書きがあるが「秘密」という言葉には魅力がある。本書は50年振りの復刊。ムササビを山に返す場面で心配したがムササビは台湾リスやアメリカザリガニの外来種では無く在来種の様だ。7分 アメリカザリガニ http://kumonoue-lib.jp/index.php/kyono-issatsu/860-5-121 台湾リスhttps://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/10060.html 2023/08/22

ともっち

6
小さい子供さんって「ひみつ」好きですよね。 堀内さんの絵、ステキです。 こころが温まるお話でした。2023/05/18

遠い日

4
五十年ぶりの復刻ということで、堀内誠一さんのレトロな絵の味わいがたっぷり。お話の内容は、生き物好きな子どもにはたまらなく魅力的に迫ってくるものと思われます。自分だけの秘密にしておきたくて、一生懸命ムササビの世話をするぼくですが、幼稚園の先生がよきナビゲーターになってくれるのは、心強い面もあったでしょう。先生の判断でクラスの子どもたちを引率して夜間学習ができる時代の匂いが懐かしいです。わたしも中・高の頃には担任の引率で日曜日に野外レクリエーションがあったことを思い出しました。2023/04/27

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