ブルーバックス<br> 新しいゲノムの教科書 DNAから探る最新・生命科学入門

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ブルーバックス
新しいゲノムの教科書 DNAから探る最新・生命科学入門

  • 著者名:中井謙太【著】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 講談社(2023/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 330pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065305720

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内容説明

DNAという言葉は誰でも知っているし、日常会話のなかでもよく口にする言葉です。しかし、DNAが生命の設計図であることはなんとなくわかっていても、それが具体的にどんな形で私たちの体の構造の「情報」になっているのか、想像するのは簡単ではありません。また、ニュースで毎日のように取り上げられる、PCR検査やゲノム編集、遺伝子組換え、クローンといった話題が、DNAとどう結びついているのかを正確に理解している人も少ないでしょう。
本書では、中学や高校で習う原子や分子といった知識があれば理解可能なように、DNAに基づく生命科学の大枠を、DNAに書かれた生命情報という観点から解説を試みました。少ない予備知識の読者でも最初から順を追って読めば基本を理解でき、少し知識がある読者なら、基本を確認しながら最新の解析技術まで深めることができる1冊。

第1章 生命の情報~なぜDNAという分子が重要なのか
1生命の単位としての細胞 /2原核細胞と真核細胞 /3細胞の多様性と分化 /4クローン生物とはなにか /5ES細胞、iPS細胞と再生医療 /6すべての細胞に同じ「ゲノム情報」 /7DNAの構造
第2章 遺伝子とはなにか
1遺伝子という概念の変遷 /2RNAとセントラル・ドグマ /3転写――RNA合成/4mRNAを成熟させるRNAプロセシング /5タンパク質の基本構造 /6タンパク質の多様性 /7翻訳―ータンパク質の生合成/8翻訳後のタンパク質の成熟 /9非コードRNA遺伝子 /10 DNAの複製
第3章 ゲノムDNAの全体像
1ヒトゲノム計画 /2いろいろな生物のゲノム /3すべての生命に必要な代謝システム /4ヒトゲノムDNA の中身をのぞいてみると/5 トランスポゾン とはなにか/6 ウイルスとゲノム /7 遺伝情報システムとしてのゲノム /8ゲノムの不安定化とDNA修復/9ヒトゲノムの個人差と多様性
第4章 クロマチンとエピゲノム~ゲノムに追記される情報
1DNAのヌクレオソームとクロマチン構造 /2細胞記憶を担うエピジェネティクス /3エピゲノムの片腕――DNAメチル化/4もう一方の片腕――ヒストンコード /5遺伝子のスイッチ /6転写を増やす働きをするエンハンサー /7エンハンサーの謎 /8インスレーター の二つの構造/9核構造と相分離
第5章 生命科学を大きく発展させるDNA解析技術
1 DNAを扱う基本操作 /2遺伝子のクローニング /3すっかりおなじみになったPCR /4DNA塩基配列決定法の基本/5「次世代」のDNA塩基配列決定法 /6遺伝子の発現解析法 /7クロマチン構造の解析法/8DNA解析に変革をもたらすゲノム編集技術/9新次元のゲノム情報をもたらすメタゲノム解析

目次

第1章 生命の情報~なぜDNAという分子が重要なのか
1生命の単位としての細胞
2原核細胞と真核細胞
3細胞の多様性と分化
4クローン生物とはなにか
5ES細胞、iPS細胞と再生医療
6すべての細胞に同じ「ゲノム情報」
7DNAの構造
第2章 遺伝子とはなにか
1遺伝子という概念の変遷
2RNAとセントラル・ドグマ
3転写――RNA合成
4mRNAを成熟させるRNAプロセシング
5タンパク質の基本構造
6タンパク質の多様性
7翻訳―ータンパク質の生合成
8翻訳後のタンパク質の成熟
9非コードRNA遺伝子
10 DNAの複製
第3章 ゲノムDNAの全体像
1ヒトゲノム計画
2いろいろな生物のゲノム
3すべての生命に必要な代謝システム
4ヒトゲノムDNA の中身をのぞいてみると
5 トランスポゾン とはなにか
6 ウイルスとゲノム
7 遺伝情報システムとしてのゲノム
8ゲノムの不安定化とDNA修復
9ヒトゲノムの個人差と多様性
第4章 クロマチンとエピゲノム~ゲノムに追記される情報
1DNAのヌクレオソーム構造とクロマチン構造
2細胞記憶を担うエピジェネティクス
3エピゲノムの片腕――DNAメチル化
4もう一方の片腕――ヒストンコード
5遺伝子のスイッチ
6転写を増やす働きをするエンハンサー
7エンハンサーの謎
8インスレーター の二つの構造
9核構造と相分離
第5章 生命科学を大きく発展させるDNA解析技術
1 DNAを扱う基本操作
2遺伝子のクローニング
3すっかりおなじみになったPCR
4DNA塩基配列決定法の基本
5「次世代」のDNA塩基配列決定法
6遺伝子の発現解析法
7クロマチン構造の解析法
8DNA解析に変革をもたらすゲノム編集技術
9新次元のゲノム情報をもたらすメタゲノム解析

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zoe

19
初学者から大学院生向け講義程度の内容をまとめたもの。専門外も含まれるという事で、不備については著者か出版社に連絡をして欲しいとも。とても科学者らしく謙虚に感じます。分析方法が最後にまとめてあります。もっと色々とあると嬉しいですが、自分で調べなくなってしまうと良くないかもです。2023/03/04

乱読家 護る会支持!

5
えっと、、、、しっかり大学院レベルまで「教科書」でした(笑)。 ゲノムについて、雑学として理解しているだけなので、全体の2割程度を読んだところでギブアップ(汗)。 ブルーバックスなので、読みやすいかなぁと期待していましたが、しっかりと勉強したい方向けの本のようです。 この道に進みたい方以外は、オススメしません。。。。2023/07/17

kamekichi29

3
遺伝子、ゲノムに関するあれこれを最新の情報を交えて解説。教科書、参考書を意識してということで門外漢にはちょっとハードだった気がする。2023/12/28

呼吸器内科医K

3
結局自分の思考が追い付かないからなのか、scRNAseqあたりで脱落してしまった。。そもそもプラスミドあたりから、その円環があらわすものの大きさや局在のイメージが湧かない。困ったなあ。。2023/08/15

緑のたぬき

1
遺伝子工学の復習。結構専門的なので、流し読み。生物の情報を作るのは4塩基のATGCの精緻なプログラムコード。細胞内挙動が不明な部分もありまだまだ未知な領域。DNA配列に不明なことが多い。人間が制御、管理出来る領域ではなさそう。。細かい話は専門的過ぎて結構難しいが、PCR増幅原理やプラスミドDNA挿入の説明は理解しやすい。2024/03/24

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