内容説明
ソクラテス以前の最初期の哲学から、ソクラテス、プラトン、アリストテレス、ヘレニズム期の哲学までの一連の流れを、その哲学者にとって中心的な重要性を持つ論点を軸に考察。論理的な議論の再構成によって予備知識のない読者にもわかりやすく提示する。古代哲学を今を生きる哲学的な観点として一望する決定版の入門書、待望の邦訳。
目次
序 文
謝 辞
第一章 ソクラテス以前の哲学
1.1 タレスと最初期の自然哲学者たち
1.2 クセノパネス
1.3 ヘラクレイトス
1.4 パルメニデスとゼノン
1.5 デモクリトスと前5世紀の原子論
1.6 プロタゴラスとソフィスト思潮
1.7 ソクラテス以前の哲学者とソフィストからの挑戦
第二章 ソクラテス
2.1 ソクラテスのエレンコス
2.2 メノンとエウテュプロンの失敗
2.3 ソクラテス的な不知とソクラテスのアイロニー
2.4 ソクラテスの確信とソクラテスのパラドクス
2.5 ソクラテス裁判と、獄中でのソクラテス
2.6 結 論
第三章 プラトン
3.1 ソクラテスからプラトンへ
3.2 メノンの探究のパラドクスとプラトンの応答
3.3 プラトンのイデア論の2つの機能
3.4 プラトンによる相対主義の排除
3.5 イデアの存在を擁護する3つの議論
3.6 プラトンが示すイデアの一般的特徴
3.7 プラトン的分析──事例研究
3.8 〈善〉のイデアの特別な役割
3.9 プラトンの線分と洞窟──われわれの認識の見通し
3.10 イデアについての問題
3.11 結 論
第四章 アリストテレス
4.1 プラトンからアリストテレスへ
4.2 アリストテレスによるカテゴリーの理論の導入
4.3 四原因の導入
4.4 四原因の擁護
4.5 四原因の応用──魂と身体
4.6 四原因の応用──幸福と人間の機能
4.7 幸福な人間の徳
4.8 ソクラテスのパラドクスに対するアリストテレスの扱い──アクラシア
4.9 哲学的分析に関するアリストテレスの見解──同名異義
4.10 結 論
第五章 ヘレニズム期の哲学
5.1 ヘレニズム期
5.2 エピクロス派
5.3 ストア派
5.4 懐疑主義
5.5 結 論
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訳者解説[松浦和也・文景楠]
索 引
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