AIと白人至上主義 - 人工知能をめぐるイデオロギー

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AIと白人至上主義 - 人工知能をめぐるイデオロギー

  • 著者名:ヤーデン・カッツ/庭田よう子
  • 価格 ¥4,180(本体¥3,800)
  • 左右社(2023/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 1,140pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784865283488

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内容説明

AIは経済を成長させ、労働から人間を解放し、人間の「バイアス」を取り除く「超人的な」機械だと主張されてきた。しかし、その開発の背後には、白人による帝国主義的・資本主義的プロジェクトが隠されていた。
軍事的なプロジェクトとの連携
監視社会と黒人の収監
開発資金を援助する企業が先住民の土地を奪う
白人男性を中心に進められてきた開発――

これまでも人種・ジェンダー・階級に関する差別が起こらないよう「よりよいAIの利用」の必要性が議論されてきたが、それは結果的にAIのイデオロギーを強化していくと著者は指摘する。
AIをめぐる帝国主義的・資本主義的プロジェクトから逃れる道はあるのか。AIの倫理性に鋭く切り込んだ一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇿🇦🇵🇸🇾🇪🇸🇾🇱🇧🇨🇺

6
原著は2020年、邦訳は2022年。現代は『ARTIFICIAL WHITENESS Politics and ideology in Artificail Intelligence』。本書は純粋に技術的な内容を取り扱っている訳ではなく、AI史とそれの持つ政治性(人種やジェンダー)を明らかにしているので、それに興味が無い人にはまったく薦めない。というよりも「主流派メディアのニュースに根本的な疑問を持たない人」にはにわかには信じがたい内容ばかりとなっている。→2023/12/07

Bevel

4
背景にあるのがリプッシツの「白人性」の議論になると、どこか地に脚がついた感じになるのは不思議。お金の流れ方からAIに帝国主義・資本主義性を見いだし、それをAIに関する言説にまで結びつけるのは納得感があった。認知科学のオートポイエーシス系の議論も、結局その内側に社会性の議論を欠いているので、共犯感が否めないというも、そうだなあと。カッツ氏の主張は、大学周辺に巣をつくりがちな軍産学の複合体が用いる「AI」という言葉への拒否なのかなと思った。アカデミズムの誠実さとしては、この言葉を使わないのが大事かもなと。2022/12/21

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