扶桑社BOOKS新書<br> 最期の日本史

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扶桑社BOOKS新書
最期の日本史

  • 著者名:本郷和人
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 特価 ¥662(本体¥602)
  • 扶桑社(2022/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594092733

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内容説明

知られざる「死」の歴史を紐解く!
首切り、切腹、怨霊…なぜ日本には独特の「死に方」が生まれたのか?

●憎き敵に、生首を踏ませて辱めた源義家
●処刑された首はどこへ行く?
●刀を呑み込む今井四郎、集団自殺の加茂一族……壮絶な武士の死に方
●なぜ、ペストは日本にやってこなかったのか?
●庶民の遺体があっても、悲しまない? 『明月記』に見る貴族の感覚
●政治闘争に敗れて左遷され、怨霊となった菅原道真
●悲惨な死に方をした天皇たちの名前にまつわる不思議
●日本でも万能薬として売られていたミイラ
●当時と現代における、大きな「死」への価値観の違い

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

60
最近有卦に入っている!本郷先生の、ご存知日本史トリビア本。今回の章立てを見ると、首、切腹、病魔、怨霊とただならぬ言葉が並び、葬送、臨終で最後が締められている。その方面の「そうだったのか」という出来事が本郷先生の手で分かり易くまとめられている。さすがに教科書にも登場するほどの有名なネタもあるけれども、常識の上を行く切腹の事例など、初めて知る事柄も少なくなかった。近年の、江戸時代に「鎖国」は無かったという説に対して、感染症のペストの発生が無かったことを元に反論されている先生の説なども載っていて、面白く読む。2023/02/09

kawa

37
日本人の死生観の変遷を考えるうえで参考になる良書。今から見ると信じられない戦前までの命の軽さと、戦後の「一人の生命は全地球よりも重い」のこだわりとの落差がどこにあるか日頃から疑問だったところを、50%位は本書によりはれたかな。詳細にご興味のある方は本書を。いずれにしてもその軽さは長い歴史の中では必然か当たり前。今の世の重さの尊重は特別と思ったほうが良い。油断すると命の軽さは戦前のように戻ってしまう変動相場制。注意、注意また注意。「最期」を「最後」と早とちり。著者の引退宣言かと思った(笑)2024/09/27

ちさと

27
「首、怨霊、切腹、葬送、臨終」の項目に分けて、その関連する史料を読みつつ日本人の死生観を考えていく1冊。平安時代の「下々の人間が死んでもどうでもいい」という貴族の感覚は今の日本とそう変わらないなぁ。権力の確保が1番大事。時代が変わっても変わらない感覚、変わってゆく風俗、色々。日本人は江戸時代に入るまでほとんど葬式をしなかったとか、両墓制を取っていたから亡くなった人がどこに埋められているか分からないとか、その他色んな雑学がたくさん紹介されていて楽しく読んだ。2025/10/04

金吾

26
死にまつわる日本史であり良かったです。切腹がいつから名誉になったかは面白い話でした。また死は不浄というのは自分を振り返ってもその意識はありますのでなるほどと思いますし朝廷内で血を流すのは御法度というのもなる理解しやすい話です。大化の改新は余程のことだなと感じました。2024/02/14

pengin

14
生首の話が面白かった。単に敵の首領の証拠とするだけでなく、相手に辱めを与えるというのがなんともよかった。また崇徳天皇の話。日本三大怨霊の中でも一番つよい意味がよくわかる。2024/01/21

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