新潮文庫<br> 魚は粗がいちばん旨い―粗屋繁盛記―(新潮文庫)

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新潮文庫
魚は粗がいちばん旨い―粗屋繁盛記―(新潮文庫)

  • 著者名:小泉武夫【著】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2022/12発売)
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  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101259482

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内容説明

魚の粗(あら)ほど旨いものはない! 築地に日本初の魚の粗料理専門店・粗屋ができた。金目鯛の粗汁、烏賊の腸煮、皮剥の肝和え――通常は捨てられてしまう粗が、魚を知り尽くした店主、鳥海五郎にかかると絶品料理へと大変身。はやる気持ちを抑え、今宵も粗屋の暖簾をくぐる。いったいどんな料理が待っているのか。粗を肴に酒を呑む、至福の時間の始まりだ。『骨まで愛して 粗屋五郎の築地物語』改題。(解説・太田和彦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

146
面白い!これはお仕事小説であり、指南書でもあった。また一人の男の生きざまでもある。目からうろこの粗料理の数々。どれも垂涎もの。どれもこれも食べてみたい。そして日本酒が吞みたくなる。魚は粗がいちばん旨い・・かもしれないけれど、好きかどうかは人それぞれで。私は大好きです。2023/10/06

fwhd8325

61
小泉先生のエッセイかと思っていたら、なんと小説でした。驚きました。魚の粗は取扱いが難しい素材だと思います。先生の粗への愛情があふれんばかりに詰め込まれています。考えてみれば、牛でも豚でも喜んで内臓を食べているのだから、粗ももっと広がっていいのかもしれません。たくさんの料理や素材が登場して、お腹いっぱいになります。無理して小説にしなくてもよかったかなと思います。2024/03/07

アッキ@道央民

42
書店で気になって買ってみたけど、これは読んでいるとお腹が空いてくる。出来れば日本酒やビ-ルを傾けながら、読みたくなる。そんな小説。築地市場で伝説の捌き屋と異名をとった主人公の鳥海五郎。普段は捨てられてしまう魚の粗だけを使った料理屋の『粗屋』を開店。鯛の粗煮から烏賊の腸煮、粗料理に合わせた骨酒など、あ~~食べてみたくなる。手間をかけて料理する描写読んでいるだけでお腹が鳴りそう。粗屋でチビりチビりとやりながら旨い料理に舌鼓打ちたいなぁ♪2023/02/20

Shoji

30
魚のアラを専門にする小料理屋の主人のお話です。面白かったです。いかにも学者らしい筆致です。アラの美味しさをデータで示したり、民俗学的アプローチで解説したり。折しも寒波到来の今、煮魚の骨をしゃぶりながら熱燗をくいっとやりたくなりました。2023/01/31

Tomomi Yazaki

24
粗の本当の旨さを知っている伝説の捌き師・五郎。子共の頃から雑魚や粗を食べて育った彼が、昔から夢だった粗料理だけのお店を始めた。粗の美味しさを知り尽くした五郎だからこそ作れる粗料理の数々。五郎の人柄に魅かれた仲間たちの協力もあり、無事開店。宣伝もせず地道にやるつもりが、あれよあれよと大繁盛。ついには新内節の独演会まで常設してしまう。粗に舌鼓を打ち浄瑠璃に聞き惚れる客たち。次々出される粗料理に読者も垂涎必至。これほど読んでいて心地よく、そして楽しい本はそんじょそこらにはありますまい。粗、恐るべし!2023/04/05

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