新潮新書<br> 誰が農業を殺すのか(新潮新書)

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新潮新書
誰が農業を殺すのか(新潮新書)

  • ISBN:9784106109768

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内容説明

日本の農政は「弱者である農業と農家は保護すべき」という観念に凝り固まっており、産業として独り立ちさせようという発想が全くない。農家の減少は悪いことではない。数が減れば「やる気のある農家」が農地を持つことになって、生産性は上がるのだ。一方で、あまりにも内向きで国際的な趨勢についていけない対応が理由で、米価が中国の先物市場で決まってしまう未来も見えてきた。農業ジャーナリストが返り血覚悟で記した「農政の大罪」。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Meme

16
全体的に口調が強めなのが読んでて苦しかったです😅 単位面積あたりの生産額を高めること。誰もが上記を実践できる再現性を確保すること。正しく育てる方法を知る、データ構造とイン/アウトプットの手法を知る、それらを適切に共有知化する方法を知る。そして全てを実践し続ける。私もだが、百姓なら百姓の土台で稼がにゃならんのだと良きプライドをもつ。補助金、年金とか頼らない。それらに頼るのが良いとか悪いとかではなく、です。2023/05/30

たんかれ~

11
「愛媛38号」のような日本で開発した優秀な種苗の海外流出の放置、未だに続くコメ減反、コメ先物市場の上場廃止なぜ?、2050年有機農業の面積を25%に引き上げ目標は未来への責任転嫁。農政、古臭くてヤバいですね。。日本の農業はポテンシャルが高く、もっと自由にすれば簡単に競争力が上がるのでは?と素人ながらに思います。農業へのデータの活用は今後が楽しみ。2023/01/14

はやたろう

10
日本の農業の現状と農政のポンコツさをバッサリ一刀両断する。輸出戦略も、スマート農業も話題性だけが先走り、内容がともなっていない。また、コメ施策については減反施策やら、補助金のバラマキやらチグハグ。種苗については公的機関が邪魔をしている。などなど、なるほどの分析が多数。2024/04/09

kenitirokikuti

9
2019年から大連でコメの先物取引がスタートしている一方で、日本では2021.7にコメ先物の本上場申請が不認可となった。そして同年9月農林省はコメの「現物市場検討会」を開いた。なお、2011年にコメ価格センターは閉鎖▲このコメ関係とソレと、種苗法改正や種子法廃止反対とはやや系統が異なるようだ。アグリメジャーに支配されるというような事態は起こらない。ウォルマートやファスト衣料が撤退してることを想起せよ。2022/12/17

スプリント

8
短絡的に目先の利益だけを追い求める政治家・企業・団体が多いことがわかり憂鬱になりますね2023/03/22

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