分裂と統合で読む日本中世史

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分裂と統合で読む日本中世史

  • 著者名:谷口雄太【著者】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 山川出版社(2022/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784634151796

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内容説明

網野善彦以後の20年、「日本論」の現在と未来を考える――。気鋭の中世史家が歴史から現代を読み解く新たな方向性を導き出す!
「じつは東西南北に広く、その国土も意外と大きい日本列島では、長い歴史のなかで豊かな地域的・文化的多様性が育まれてきた」ことを、中世史を中心に日本史全体の研究最前線からあらためて提示し、「いくつもの日本」の姿を紹介する。
さらに上記の多様性を踏まえつつ、「南北朝」「応仁の乱」など、分裂と統合を繰り返す中世史の実態から、「多様な社会を統合する」契機を提示し、国家における「分裂と統合」の普遍的な意味を探り、現代を考える手段を提示する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

35
戦国時代に足利幕府は実力を失ったが、権威は持っていた。天皇と異なり、足利幕府は滅亡した。足利将軍は実力を持つ存在へと改革を志向したためとする。お飾りに徹したら永続するという皮肉な話である。 2023/04/29

小鈴

25
こういう本が読んでみたかったという本が具現化されたような本で論点整理ができました。最後以外は対立する既存の学説の解説なので教科書的な文章ですが、ためになりました。岩内章太郎の『<普遍性>をつくる哲学』を読んだせいか、80年代生まれの哲学者も中世史家も相対化(分裂)より普遍性(統合)というのが今のトレンドなのだなって感じました。新しい流れですね。今後が楽しみです。(山川出版社だからなのかキーワードが太字なので読書には違和感。やめたほうがいい。)2021/10/09

Book Lover Mr.Garakuta

18
【速読】【図書館】:日本中世の地歴の話だ。統合分裂の解説集。2022/03/14

軍縮地球市民shinshin

16
2000年代に網野善彦の影響で日本の統一性を疑い、「多様な」とか「いくつもの」などの日本像というのが数多く提起された。しかし細分化しようと思えばいくらでも細かく分けて他地域との差異を際立たせることはできるので、近年は再び「国家史」の側面を打ち出した研究が多くなっているという。本書は日本中世史研究の最新の論点が手際よくまとまっているので、史学科の1年生が読むといいかもしれない。2022/12/28

kenitirokikuti

8
図書館にて。著者は1984年生まれの日本中世史学者である。『応仁の乱』の呉座勇一が1980年生まれだ。網野善彦没後(2004)、少なくとも日本中世史では網野的な民衆史・社会史から政治史・国家史に回帰したそうで、当然著者もそうである▲いまの日本人の地理感では、日本列島の北限-北海道、南限-沖縄であるが、前近代では北は佐渡島、南は紀州熊野か土佐、東が岩手や青森、西が薩南諸島の鬼界ヶ島であった。大東亜戦争時に最大限に拡張したが、いまはこうである。2022/01/30

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