ステイト・オブ・テラー

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ステイト・オブ・テラー

  • ISBN:9784093866583

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内容説明

「この小説は、フィクションを超えている」。

当選したばかりの大統領は、予備選でライバル候補を支援してきた最大の政敵を国務長官に選んだ。
新たな国務長官エレン・アダムズは、過去四年間、前政権が犯罪的な無能ぶりを発揮して合衆国を死に体にしていくのを目の当たりにしてきた。
新大統領が議会で一般教書演説を始めた頃、国務省南・中央アジア局の女性職員のデスクに数字と記号だけが並んだ奇妙なメールが届く。
そしてその日の深夜、ロンドンで大規模な爆破事件が起きる。
翌朝、米国+英連邦4か国の諜報部門からなる“ファイブ・アイズ”の緊急会合が始まるが、そのさなか出席者の携帯電話が一斉に鳴った。
次なる爆発は、パリで起こった。
「あなたがたは怪物を解き放った。あなたがたには責任がある」

元アメリカ合衆国国務長官+英国推理作家協会新人賞(CWAニュー・ブラッド・ダガー)・アガサ賞受賞作家による、超一級の国際政治スリラー!!
「この小説がフィクションであり続けるかどうかは、私たちにかかっている」

国務長官経験者にしか描けない、米国安全保障戦略の複雑な内幕。
迫真のスリラーにして一気読み必至のページターナー。乞うご一読!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

cupcakes_kumi

26
EUで次々と起こる爆弾テロ、下級外交官が受信した謎の数字、再起不能にさせるために敢えて党内政敵を国務長官に任用する大統領、根っからの政治家ではないと自分を知りつつも国に奉仕すると決意した女性国務長官。刻々とテロリストたちの思惑が浮かび上がり、国務長官、果てはアメリカ国家そのものに肉薄する。ポリティカルスリラー好きの私としてはワクワクしないわけがない!共著者はヒラリー・クリントン。描写の端々にリアリティを感じつつ、完全にエンターテイメントに昇華された作品だった。設定に耳新しさはないが、うん、面白かった! 2022/12/21

stobe1904

21
【ヒラリー・クリントン作のポリティカルスリラー】中東で暗躍する武器商人、欧州で連続する爆破テロ、アメリカ本土への核爆弾テロに立ち向かう国務長官のエレンが直面するものは…。国務長官の経験が遺憾なく発揮されていると思うが、作家との共作にしてはストーリーのつなぎがスムーズではなく唐突に事が進む部分に違和感が残った。元国務長官によるスリラーといった話題先行な側面もあると思うが、今の時代を象徴するスピード感あふれるスリラーだった。トランプ前大統領を彷彿させる前任の大統領キャラがユーモラス。★★★☆☆2023/01/21

SHADE

20
凄く面白かった!国際政治スリラー。テロリストに立ち向かうアメリカ女性国務長官の話。国務長官を経験した筆者だからこその臨場感はさすがだった。アメリカ、イラン、パキスタン、ロシアの現実的な政治背景を元にしているので、ノンフィクションを読んでるようだった。数あるホワイトハウス物のアメリカ連ドラや、映画。大好きで、ほとんど網羅している。マイケル・ダグラス主演の『アメリカン・プレジデント』に出演しているヒロイン、アネット・ベニングが好きだ。この作品の主人公エレンを彼女に当てはめて読んだ。2023/04/02

スイ

18
ヒラリー元国務長官がミステリ作家と組んで、女性国務長官を主人公に世界規模のスリラーを書く! その情報が既にフィクションかっていうね! 登場人物が多く、視点の切り替えも頻繁なので混乱もしたが、面白く読めた。でも。 アメリカをめちゃくちゃにしたろくでもない前大統領というのがどう見ても現実の前大統領なので、おっいいね!リングの上で手招きしてる好戦的な感じ!と思ったのだけど、登場してみるとずいぶん手温い書き方で、その一方、特定の国々については(実際色々とあるのだろうけどそれにしても)何を書いてもいいと2023/02/18

アプネア

16
平たく言えば、「国務長官・ヒラリーが24 -TWENTY FOUR-しました」ってとこか・・・。旦那の方のやつは、マッチョ臭が強すぎて、上巻でギブアップしたが、本書は、序盤からつかみはオッケー。自身が、ガラスの天井を突き崩せなかったからでしょうか。女性の活躍がやたら目立つし、トランプ氏やプーチン大統領をモデルとした、人物をボロカスに腐している(笑)。まあ、世界規模の事件に翻弄されながら、身内の裏切り者を炙り出すといった展開に、最後まで持っていかれますね。2023/01/08

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