中公新書<br> 徳川家康の決断 桶狭間から関ヶ原、大坂の陣まで10の選択

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中公新書
徳川家康の決断 桶狭間から関ヶ原、大坂の陣まで10の選択

  • 著者名:本多隆成【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2022/10発売)
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  • ISBN:9784121027238

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内容説明

戦国乱世を勝ち抜き、天下を制した徳川家康。だが、その道のりは平坦ではなかった。今川・織田の両雄に挟まれた弱小勢力として出発し、とりわけ前半生の苦悩は色濃い。正妻と嫡男信康を喪い、重臣の離反も経験する。武田信玄、羽柴秀吉らと鎬を削り、手痛い誤りも犯したが、運も味方にして幾多の難局を切り抜けた。三方原の合戦、本能寺の変、関ヶ原の合戦、大坂の陣ほか、家康が迫られた10の選択を軸に波瀾の生涯を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

28
大河のタイトルに便乗してる感はあるけど、大坂とか関ヶ原とか10のトピックでしっかりとヤッスの生涯を追った本。三河一向一揆や石川数正の出奔にページ多めでよかった。小牧長久手は小牧はヤッス圧勝なのに、その後の抗争でじりじり尻すぼみになったところに石川和正の出奔でまずいことになったというか、秀吉の勢力範囲に天正大地震が起きてなかったらマジで北条の前にヤッスが征伐されてたんだろうな…。さすが東照大権現運強い。今年の大河、このペースで大坂まで間に合うのかなあ。小牧長久手クライマックスでも面白いとは思うんだけど。2023/04/02

ようはん

24
家康の危機と言えば三方ヶ原の合戦での敗北や本能寺の変による神君伊賀越えが有名であるが、存外にヤバかったのが石川数正出奔と思った。数正出奔で徳川家の軍制を武田式に変える等の迅速な応急処置は流石であるが、対外状況は悪化し秀吉による侵攻が濃厚な事態にまで陥る。天正大地震で何とか宥和路線に持ち込んだが戦争になっていたら最盛期まっしぐらの秀吉軍に勝てる筈も無く滅亡していたか、良くて大名として存続しても豊臣政権の影響力は低かったとは思う。2023/04/17

koji

23
家康と言えば「おしん、家康、隆の里」が浮かぶ(40年前の流行語)古い世代ですが、その「忍従の人」も最近の歴史研究で見直しが進んでいるようです。NHK大河、安部龍太郎「家康」で目を見開かされている私にとって、本書の学術的な観点からの考察は、一段と家康像を深彫りしてくれました。家康が天下人となるに至る10の選択が簡潔明瞭、格調高く書かれ、また白峰論文との論争の掲載等著者の拘りには研究者らしい趣も感じられます。時間のない人には、是非「終章」だけでもご一読を薦めます。家康が如何に日本の礎を築いたか、よく分かります2023/08/10

りょうみや

22
「どうする家康」の影響で家康本を何冊か手に取りレビューまでこぎ着けたのはこの一冊。家康の分岐点とも言える10の選択としているけど、ほぼ家康の人生史となっている。歴史学として家康について分かっていること、不明な点、推測がよくまとまっている。文庫本用にやさしくしてくれているとはいえ、それでも人物、地域が多く付いていくのは大変。当たり前だが大河ドラマとはだいぶ家康の印象が変わる。2023/09/07

BLACK無糖好き

22
これまで膨大な量が蓄積されてると思われる徳川家康に関する研究も、ここ10年でかなりの進捗があったようだ。本書は最新の研究成果を取り入れながら、徳川家康が節目節目で直面した「人生のターニングポイント」に焦点を当て、その波乱万丈の生涯を辿る。注目したのは松平信康事件の顛末。この重大事件についての実態はいまだ十分には解明されていなく、近年の研究動向でも徳川氏内部の家臣団の対立を重視する傾向があるとのこと。著者は関係資料から築山殿と信康の謀叛の疑いを炙り出している。◆大河ドラマの辛い場面が思い出される。2023/07/29

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