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内容説明
「あるがままでいい」とは
「何もしない」ことではない。
『孫子』『韓非子』など後の中国思想に決定的影響を与えた
『老子』には本当は何が書かれているのか――。
中国はもとより、日本においても『老子』を
処世・謀略の書として読むことは一つの伝統だった。
しかし、そうした読み方は今や完全に失われていると言っていい。
本書では『老子』を徹底的に「成功」のためのリアリズムの書として読み解き、
乱世に生まれた処世と謀略の理論を現代によみがえらせる。
<目次より>
1章 「あるがままでいい」というウソ──封印された『老子』謀略術
2章 「道」は成功者を必ず殺す──『老子』が喝破した世界の仕組みとは?
3章 『老子』とは「道」を利用した戦略である──「反」と「柔弱」
4章 「足るを知る」本当の意味──人間の欲望が生死を分ける
5章 「王」はいかに人を動かすべきか──権力と敵意の構造
6章 「隠君子」という生き方──なぜ真の成功者は隠れているのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dexter4620
1
レビュー数的にさほど読まれてないかもしれないが、老子を謀略の書として定義し、現代で自己のために活用できるよう解説した本として、大変参考になる事が多かった。再読棚入りは確実で、著者の本をもっと手に取ってみたいと感じるほどの内容。いつか著者にもお目にかかりたいものだ。ドイツ・シュトュットガルトにて読了。2025/01/25
zakupippo
1
謀略として、老子の書を捉えるという本。一般的な捉え方と違っていたので興味深く読むことが出来た。引き際の見極めの際に、有名な足るを知るが重要だと言うことは理解しました。2024/05/28
河イルカ
1
図書館本。 これまで老子関係の本を読んでどうしても分からないかったのは、なぜ老子の教えが儒教と並んで政治の場に浸透したのかという点だ。 老子の原典はどちらかと言うと個人としての処世術がメインで、儒教の経典に比べれば政治の話は非常に少ない。 この本は老子の本来の解釈は一旦置いて、政治としての解釈に注力しているようだ。 期限切れで斜め読みだけして返却。要再読。2024/05/08