教育委員会が本気出したらスゴかった。  ーコロナ禍に2週間でオンライン授業を実現した熊本市の奇跡

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教育委員会が本気出したらスゴかった。  ーコロナ禍に2週間でオンライン授業を実現した熊本市の奇跡

  • 著者名:佐藤明彦【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 時事通信社(2022/09発売)
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  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784788717084

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内容説明

コロナ禍の2020年4月。日本中の学校が休校で「機能不全」に追い込まれる中、熊本市は約4万7000人もの児童生徒にオンライン授業を実現した。これほどまで大規模なオンライン授業は、国内の自治体では前例がなく、全国で「熊本市の奇跡」と驚きの声があがった。

しかし、実は熊本市は2017年までは「ICT後進自治体」で、学校のコンピュータ普及率は、政令指定都市で下から2番目という散々な有様だった。なぜ、そんな自治体が、短期間でオンライン授業に踏み出せたのか。きっかけは、熊本地震だった。復興を担う人材を育成するため、全国に先駆けICT教育の導入を決断。その取り組みは、「ゼロリスク症候群」に陥りがちな教育行政の常識を覆すようなものだった。

●フィルタリングは最低限に
●アプリや動画視聴の制限も一切なし
●Wi-FiではなくLTEでネット接続
●「平等に」ではなく「できるところからやる」

端末の導入や環境の整備から、教員の研修・意識改革、保護者対応まで、教育委員会の鬼気迫るほどの本気の取り組みに迫る。行政・教育関係者はもちろん、ビジネスパーソンも必見の一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

54
著者は教育分野の専門誌に記事を寄稿する教育ジャーナリストの佐藤明彦氏。コロナ禍に2週間でオンライン授業を実現した熊本市の奇跡を振り返った一冊。取材の中で「教員の指導力は非常に高いものがあり、一方学習指導や生徒指導の方法や内容は古いままで昭和の感じ、30年は遅れているような印象」との記載にわたしも肯定。ただ、そこで諦めずに教育ITCを進めていくところが素晴らしいです。「Wi-Fiモデル」ではなく「セルラーモデル」のiPadを導入したは良い選択。2023/01/27

hiace9000

31
GIGAスクール構想に先立ち、災禍をプラスに転じ、全国トップの学校ICT化を実験させた熊本市の軌跡が綴られる。地方の一都市が、市長の信念と教育長の実行力でそれを成し遂げた事実は、教育現場のみならず、組織論としても非常に興味深く学び得る部分が多々あった。江戸時代の「読み・書き・そろばん」は現代の「ICT」に一元化されよう。もはやスマホ、PC、ネットは生活に不可欠。一人一台端末が教育現場のスタンダードになることで、これまで当たり前の授業、教室、学びは変わらざるをえない。教育の大変革は、もう既に始まっている。2021/03/28

スプリント

13
GIGAスクール構想が現実離れした要件になっていることを考えると現場からのボトムアップ型の施策じゃないと意味をなさないのだと痛感しました。2021/05/11

マーシュランド

9
間接的に仕事の参考になるかなと思って手に取った本▼期待以上の内容でなかったけれど、いくつか参考になった箇所がありました▼230122023/02/13

酔っぱらいWojisan

6
爽快感を感じた一冊。 「緊急事態宣言」下の休校の中、プリントを配るなどの従来通りの後ろ向きのやり方をせず(うちの市はそれ)、オンライン授業という新しい方法に取り組んだ姿が書かれている。 困難の中で新しい局面を開き、新たな手応えを感じた躍動感が伝わってくる。 物語文「ごんぎつね」にBGMをつける実践とその結果p98は、ボクのような古い頭では到底考えつかないこと。 さらに、不登校傾向にある子がオンライン授業に参加できたことp151など、新しい可能性が開けている。2020/10/19

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