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内容説明
日本人の、日本人による、日本人のための歴史書。著者渾身の力作を、早くも文庫化! 日本の歴史を紐解いていくと、歴史を貫く一本の線があることに気付く。それが「天皇」である。天皇は日本人の歴史そのものといってよい。しかし、これまで通史といえば、目まぐるしく交代する権力者を中心とした政治史が一般的だった。本書は、二〇〇〇年来変わることがなかった天皇を軸として国史を取り纏めたものである。故に主題を『天皇の国史』とした。――「はじめに」より 上巻の解説者は、桜井市纒向学研究センター統括研究員の橋本輝彦氏(下巻の解説者は、皇學館大学教授の新田均氏)。 〈上巻の構成:日本の神代・先史(岩宿時代以前~)から日本の古代(~平安時代)まで〉●日本人は最初から日本人だった ●ミトコンドリアDNAから分かった日本人の起源 ●国作りと国譲り ●日本は「天皇が知らす国」 ●神から人になった邇邇芸命 ●神武天皇「非実在説」を検証する ●前方後円墳の出現が意味するもの ●皇位継承問題から発展した壬申の乱 ●天武系から天智系へ ●壇ノ浦に沈んだ三種の神器 ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
五右衛門
44
読了。文庫化を楽しみに待っていたのにいざ文庫化したのでとりあえず読み始めたら仕事他何かと取り込んで読む時間が作れなかった。トホホ。上巻読了だけれども改めて日本の成り立ち、天皇皇族の方々の強い意思のもと今が有るのだと思い知らされました。ありがとうございました。少し空けてから下巻行きます。2022/11/01
umeko
13
どこから始まるのかと思いながら頁を開いたら、日本人のルーツから。確かに、最も根っこの部分だが、知らないことが多かった。2023/05/24
ティグアン
4
7割程度は神話や日本人の起源といったいわゆる日本史とは違う内容。じっくり読むというより結論だけ知りたいといった感じ。著者のバイアスも感じた。下巻に期待。2022/12/26
独言悟浄
3
日本史を系統立てて覚えるには先ずは天皇の名前覚えないとね2023/05/13
ココアにんにく
3
歴代天皇を通して日本の歴史を見ると一本の太い筋が通っていることが分かる。時代ごとに習った歴史と違う形で見えてくる。単行本で読んだ時『記紀』とからめた先史が面白く『古事記』に興味を持ち類書を読むきっかけとなった。炭素14年代測定法やDNA解析、朝鮮半島との関係などから見えてくる事など、歴史観をブラッシュアップしてくれる話が面白い。昔の皇位継承では生死をかけた権力闘争が頻繁に登場した。中でも怨霊の話はゾッとする。怨霊を恐れて宮中がオロオロ右往左往する姿が公式文書に残されている。2022/10/25