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内容説明
●自分を認知できる力、メタ認知の必要性を説く。
本書では、いま教育界に浸透しつつある「メタ認知」をメインテーマに取り上げる。メタ認知とは、簡単にいえば自分を客観的に認知できる能力のこと。本書ではこの能力の優位点と簡単な鍛え方について解説する。
●一段上から自分を見る――自然に行動し考える力
勉強するにあたって、自分はどの学習分野が弱いのか、どうすれば克服できるのかを子ども自身が考えられるのがメタ認知。この力が弱いと、自分のできる単元ばかりをやり続け、苦手分野からは逃げるような姿勢をとるようになる。また、客観的に自分を見つめられないと、時に自暴自棄になり、時間を浪費する結果につながることにもなる。しかし、一段上から自分を客観視できれば、自然に考えながら行動するようになり、自立して自分を高めていくことができる。
本書では、このような姿勢をどのように子どもに身につけさせればよいか、親として何ができるかについてふれる。自分を振り返る日記をつけさせたり、親にだけではなく第三者にもわかるように伝えさせるなど、メタ認知を身につけさせるための具体的な方法を紹介する。
目次
第1章 学ぶ力の鍵を握る「メタ認知」とは
第2章 メタ認知が学習活動を促進する
第3章 認知能力を高める方法
第4章 非認知能力を高める方法
第5章 能力向上のための心の習慣
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カエル子
6
新書らしい新書でした。徹底的にメタ認知の話。なので、若干くどい笑。でも、読書がメタ認知力のトレーニングに効くというのをはっきり書いてくれていてありがたい。「感情反応」ではなく「認知反応」を促すようにすることが幼少期の教育には大事なようです。子育て中のみなさん、子どもたちのメタ認知を育むには、親自身がメタ認知を理解して使えるようになる必要がありますよね。まず自分のメタ認知を意識するところから。2022/10/11
Pideki
5
『□□できる子は〇〇がすごい』シリーズ3作すべて読んだ。メタ認知。要するに自分自身を客観的に見ることで、内省し、改善に繋げる能力のこと。子どもでも大人でも、これができる人とできない人では、かなりの差が出てくるものだと思う。2022/09/10
ジーフー
3
メタ認知について、どのような場面で活用しどのような効果があるのか、さらにトレーニングの仕方も書いてある。確かにこれができる子は学力が(学ぶ力)が往々にして高い。努力や経験は量よりも質。それを高めるためにやはりメタ認知って重要なんだな。今までやたらと「本を読め読め」と言わんばかりの著書が続いたが、認知心理学をお茶の間に分かりやすく届けてくれた本だった。 2022/09/19
トナク
1
学業に限らず客観視することは大切です。2024/04/29
ecuas
0
学ぶ力をつけるのに必要なのはメタ認知。メタ認知とは認知についての認知。子供の学習を振り返ると言われないと気づけないことが多々あり、思い当たる節があるのはもちろんだが、大人にも見られる自分の行動を棚に上げるなど自己中心的な言動はメタ認知の欠如と考えると納得。トレーニング方法は当たり前の内容で、そうした認知を獲得するのに近道はないと思いつつも、それができないから苦労してるとも。勉強時の様子を後で写真や動画で本人に確認させたり、スプラ3のバトルメモリーを活用し自らを客観視させるなど、違ったアプローチを試したい。2022/11/22