ソーシャルメディア解体全書 - フェイクニュース・ネット炎上・情報の偏り

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ソーシャルメディア解体全書 - フェイクニュース・ネット炎上・情報の偏り

  • 著者名:山口真一
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 勁草書房(2022/07発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326603503

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内容説明

フェイクニュースを誤情報と判断できず拡散しやすい人の特徴とは? ネット炎上にどう備えるべきなのか? わたしたちの生活に欠かせないソーシャルメディアの諸課題を網羅し、豊富なエビデンスと大規模調査データに基づきその実態を分析する。ソーシャルメディアの歴史から国内外の対策の最新動向まで、豊かな情報社会を築くために。

目次

序論

第1章 社会の分断と情報の偏り
 1-1 進む社会の分断
 1-2 分断の背景にインターネットあり
 1-3 ネットは社会を分断しない?
 1-4 ソーシャルメディアには極端な意見が表出しやすいメカニズムがある
 1-5 14.5%の人が46.1%の発信を構成するソーシャルメディアの「偏り」
 1-6 関心の高いテーマほどソーシャルメディア上の意見分布は歪む
 1-7 意見が極端になるとどれくらいソーシャルメディア投稿回数が多くなるか
 1-8 「怒り」はソーシャルメディアで拡散されやすい
 1-9 偏りのある社会でどうすればよいのか

第2章 フェイクニュースと社会
 2-1 世界で頻発するフェイクニュース
 2-2 フェイクニュースとは何か──定義の考察
 2-3 社会に広まる陰謀論
 2-4 日本のフェイクニュース事例
 2-5 新型コロナウイルスとinfodemic
 2-6 日本における疑義言説の件数
 2-7 フェイクニュースの判定と分類方法
 2-8 フェイクニュース・デマの歴史
 2-9 フェイクニュースはなぜ生み出されるのか?
 2-10 メディアにおける公共性と商業性
 2-11 フェイクニュースは社会に何をもたらすか?
 2-12 フェイクニュースが広まる4つの理由
 2-13 マスメディア・ミドルメディアとフェイクニュース

第3章 日本におけるフェイクニュースの実態
 3-1 フェイクニュース問題の認知度
 3-2 フェイクニュース接触の実態
 3-3 誤情報と気付いている人はどれくらいいるのか
 3-4 フェイクニュース拡散行動の実態
 3-5 フェイクニュースを誤情報と判断できない人・拡散してしまう人の特徴
 3-6 フェイクニュースが民主主義に与える影響
 3-7 人々の情報・ニュース接触状況
 3-8 人々はどのような情報検証行動をしているのか
 3-9 新型コロナ・政治フェイクニュース接触の実態
 3-10 コロナ・政治フェイクニュースを誤情報と気付いていない人
 3-11 コロナ・政治フェイクニュース拡散行動とその動機
 3-12 フェイクニュースのスーパースプレッダー
 3-13 フェイクニュースからどう身を守ればよいか

第4章 ネット炎上・誹謗中傷のメカニズム
 4-1 人類総メディア時代のネット炎上
 4-2 ネット炎上がこれまでの批判集中と異なる点
 4-3 ネット炎上の歴史(1999年~2010年)
 4-4 ネット炎上の歴史(2011年~2014年)
 4-5 ネット炎上の歴史(2015年~現在)
 4-6 炎上の分類
 4-7 企業・官公庁炎上の事例
 4-8 著名人炎上の事例
 4-9 メディア炎上の事例
 4-10 一般人炎上の事例
 4-11 一般人炎上の特徴と意図せぬ公人化
 4-12 ある日突然炎上対象となる
 4-13 炎上の特徴と社会的影響

第5章 データから見るネット炎上
 5-1 炎上に書き込む人の数──アンケート調査からの推計
 5-2 炎上に書き込む人の数──Twitterからの推計
 5-3 ネット時代の拡散力
 5-4 ごく少数のさらにごく一部が多くの言説を占める
 5-5 炎上参加者の特徴
 5-6 炎上参加者のパーソナリティ特性
 5-7 炎上参加者の社会・他人に対する考え方と攻撃性
 5-8 炎上に書き込む人の動機は正義感
 5-9 正義感型の炎上参加者は書き込み回数が多い
 5-10 超萎縮社会の課題
 5-11 マスメディア・ミドルメディアと炎上

ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

南チョ

2
ソーシャルメディアの実態と、人々に与える影響などについて論じた本。エビデンスを示して語られるので、納得感がある。しかしながら、データの用い方がやや強引ではないかと思う部分もある。本書から新たな知見を得られるというよりは、なんとなく知っていたことを体系的に学ぶという読書体験となった。韓国のインターネット実名制は興味深い。あまり効果がないという研究もあるようだが、ソーシャルメディア全盛の現在、再考の余地はあるのではないか。2023/05/13

Chisaka

2
ソーシャルメディアにおけるフェイクニュース、炎上を実例、調査結果、予測値を元に考察されている。あらかた知っている内容でも、数値で見ると納得感あり。自分もフェイクニュースに騙されることがあることを踏まえないと。 それにしても炎上が0.1%にも満たない人たちから発せられている可能性には驚き2022/08/28

シエナ

1
「ネット炎上の研究」と同じ筆者。ネットの言論に偏りがあることを理解しつつ利用しないといけない。ファクトチェックは重要。良書2023/06/11

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