菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力

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菌類が世界を救う キノコ・カビ・酵母たちの驚異の能力

  • ISBN:9784309254395

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内容説明

植物に栄養を与える、動物の行動を操る、医薬品や新素材をつくる、有毒物質を分解する、地球の気候を変える、宇宙空間で生き延びる……。私たちの常識を覆すキノコ・カビ・酵母たちの世界!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

113
菌類の不思議な世界を垣間見せてくれる良書。とても興味深い。地衣類と菌類の不思議な共生生活は有名だが、上辺以上に奥深い世界でもあった。植物と菌類の強制も面白いし、地下に張り巡らされた植物間のネットワークの描写も素晴らしい。著者はLSD体験や濁酒づくりを告白するようなエピソードも盛り込んで親しみを持ちやすい仕上がりになった。2024/09/19

kinkin

89
生物学も菌類のことも全然知らないのに読んでみた。ましてや訳本なのに。しかし流して読んでみて気になったことは、人間は菌類やきのこ、カビ。酵母の恩恵を多く得ていることだ。運悪く毒きのこでしんでしまったひとはかれらの功績の比べれば微々たるもの現代のプラごみ問題も彼らの彼らの働きで解決できるかもしれない。ただ今話題の「紅麹菌」のように人間は何でもわかっているようで知っていることはほんの一部分だと思った。もう少しわかりやすい日本語の本を探している。2024/04/06

やいっち

74
内容が濃い。敢えて日に30頁にセーブして10日で読了。本文もいいが、冒頭の数十枚のカラー画像が素晴らしい。動画で観たくもあるが、怖いもの見たさの感が極まるかも。菌類…地衣類は専門家の想像をも超える! 感想など要らない。植物でも動物でもない謎の生命体なのだよ。2024/08/22

ジョンノレン

67
リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」でも結構興奮したが、この菌類の話の深みと広がりそして全く新しいパラダイムが展開される姿はちょっと比較できないほど吸い込まれる。前者が基本個体の種の特性を活写しているのに対し、後者は生物全般に及ぶ共生やネットワークそして想像を絶する耐性や宇宙生物学にまで展開し、未だ解明され尽くしていないミステリアスな側面も多々あり、ニューロンの全方位展開を迫られる。生命についてはNHKの人体新シリーズにも興味深々だが、こちらの領域もこの本を起点にじっくり楽しみたい。熊楠もこっち系。2025/04/30

ばんだねいっぺい

37
トリュフ探索の描写にわくわくした。 菌根ネットワークで繋がれた忘れられたメガ科学の当事者である菌類たちが、今後、各方面で大活躍すると思うとなぜか嬉しい。2022/05/12

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