音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

  • 著者名:川原繁人【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 朝日出版社(2022/06発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 510pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784255012759

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内容説明

人はどうやって声を出しているの? 赤ちゃんはどうやって言葉を身につけるの?
子どもの「言い間違い」はどうして起こる? ヒトの進化の過程において、言語はどのように生まれてきたの?
言葉マニアであり、子育て真っ最中である音声学者が解き明かす、最も身近で不思議な音とことばの世界。
かつて子どもだった人、子どもにかかわる人なら誰もが楽しめる、言語に関する素朴なナゾが解ける一冊。実際の「#我が子のかわいい言い間違い」の音声学的な分析も!



***
この本は“ちべじょんばん(むちゃオモローwな意)である! !
てんてんがり(カンカン照りの)日に
しゅわしゅわをぐぴっと飲み干し
ひっくり返って読みゃハマっちゃうんだから、もう。
ちゃんお薦め! げっちゅぷり。

子育て本としてもウナズキポイント満載で非常に勉強になります。

一青窈

川原先生は、音声学・音韻論の両分野において、多くの論文を出版しつづけ、学界への影響力も大きい研究者である。
この本では、そんな著者が、日本語の音の仕組みを解説しながら、読者を今までになかった楽しい知的な旅へと招待する。
筆者の娘たちがどのように言語を修得していくかを切り口として、本書は学問的正確性を損ねることなく、読みものとしても本当に楽しいものに仕上がっている。
音声学・音韻論の入門授業の教科書及び副読本などにも使えるであろう。

伊藤順子(カリフォルニア大学サンタクルーズ校言語学科名誉教授)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

138
とびきり面白い。自分の娘が言い間違いをしつつ言葉を覚えてゆく様子を例にした楽しい語り口を通じて、音声学・音韻学・言語学の奥深さを教えてくれる。両唇音(b,p,mの音)は可愛さの象徴。だから、プリキュアの登場人物には両唇音が多く、マミーポコ、パンパース、メリーズ、ムーニー…成程みんな両唇音だ。共鳴音は丸くて女性的、阻害音はツンとして男性的、濁音は強くて悪い者を象徴することを、ポケモンやメイドカフェなどを例にして見事に証明する。音声学って凄いなあと感動する。知的でためになり、情的に楽しく、本当にいい本だ。 2022/07/10

ばたやん@かみがた

117
《確かに肯かされてしまう》いや、娘が2歳の頃、西日本では広く使われる「おる(居る)」の否定形で「おない」って言いまして、妻と爆笑してました。「いる」(上一段活用)と紛らわしくて(「おる」はラ行五段活用)、彼女がそんな規則性自然に見出だすのもムリはない。また、「じーじ、あび(ぴ?)!」(おじーちゃんがアイスクリームくれたよ!)ってのは、本書で子どもは長い言葉を自分流に略すという所で思いだしました。よくこれで括弧内の原義つかまえることが出来たなぁ、俺。(1/2)2022/12/20

アキ

116
音声学と聞くと難しく感じるが、プリキュアのキャラクターの名前は両唇音が多いと言われるとわかりやすい。子どものことばの言い間違いはできるだけ直さず、保存して、分析し、大人とは違った子どもなりの法則を音声学から解読する。メイドカフェから阻害音は男性的でツンキャラ、共鳴音は女性的で萌えキャラや、濁音は清音より大きいイメージを表すなど、子どもを観察して、身近なことばの例を引いていてするする読むことができる。音と意味の関係は恣意的と言ったソシュールより、ソクラテスの「音に意味はある」という言い分にうなずきたくなる。2022/08/03

夜長月🌙@5/19文学フリマQ38

65
著者は慶應大学の言語学教授で専門は音韻論です。例えば、1組、2組は「くみ」と言いますがさくら組、きりん組は「ぐみ」となります。親心も「ごころ」と濁ります。また、日本は「にほん」であったり「にっぽん」であったりします。これは1匹(いっぴき)と同じく促音(=っ)の後が半濁音(=⚪︎)になる例です。こんな不思議ルールいっぱいの日本語は海外の人が習得するのは大変だと思います。2024/04/13

けんとまん1007

64
なるほど~、言われてみればの連続。何気なく使っているというか、話している言葉も、こういう観点から考えると、興味深い。言葉自体の認識・理解だけなく、身体的構造・成長との関連性は、本当に不可思議なものだ。英語教育における環境の違いからくる結果も、そうだろうなあ~と納得。2022/10/31

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