死神を祀る

個数:1
紙書籍版価格
¥1,980
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

死神を祀る

  • 著者名:大石大【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 双葉社(2022/05発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 540pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575245233

ファイル: /

内容説明

東北の寂れた街に、一ヶ月、欠かさずお参りすると、30日目の夜、この世のものとは思えない快楽のなかで死を迎えることができる神社があるという。それを体験した男の日記がネットで拡散し、その神社は話題に。死にたい人たちが、その街に集まり、街は活気を取り戻すが……。新鋭による連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ままこ

88
死にたい人たちが集まるという神社。欠かさずにお参りを続けると、極上の死を与えてくれるという。お参りをする人たちの事情と、関わりを持った人たちが交差して様々な思惑が絡んでくる。謎多き神社の謂れは密かに伝承されていたが…。現代の様々な問題が盛り込まれ、救いもあるがモヤモヤと複雑な気持ちにさせられる怪奇な物語。2022/08/12

さっちゃん

54
東北の田舎町にひっそりと建つ神社。そこに30日間日参して甘いものを供えると、恍惚の中で安らかな死が訪れる。その神社に死を求めて訪れる人たちと、その町で暮らす人たちの連作短編。生き方や未来への希望、地元活性化の模索など前向きな結末に繋がる話が多く読後感は良い。この神社が実在したら、老後に子どもの手を煩わせるようになる前に私も日参したくなるかも。安易に死を選ぶ人が出るかもしれないけど、人によっては「いざとなれば神社がある」とどん底でも踏ん張れるかもしれない。幸せな死という保険があるのは実は心強いことなのかも。2022/08/03

kou

52
とある地方の30日間、甘い物を供えて、お参りすると恍惚の中で死を迎えることができる神社をめぐる連作短編集。確実に幸福な死が約束されているというのは、惹き付けられるものがある。実際にあったら、自分は誘惑に打ち勝つ自信は無いかな・・・。希望と絶望、どちらを感じるか読者を選ぶ一冊だった気がする。2022/10/11

けいぴ

48
お菓子を供えて30日間お参りすれば、恍惚状態で死を迎えることができるという神社に通う人々。んー、中途半端な印象。ホラーにふりきってしまうとか神社に通う人が死を選ぶまでの過程をもっとかくとか、、。2022/12/02

まこみん

47
参拝30日目の恍惚の死。ある神社に甘い菓子を供えて30日間欠かさず御参りすると至福の死を迎えられるという。初めの話はまだその噂を知らずに演劇の成功の為に御参りした女子高生、未莉の話。御参りを勧めた舞子の暗い心情が解る。未莉は1日だけ参拝に行けなかったので舞子と共に私もホッとする。ユーチューバーの生配信で話題になって様々な目論みで人が集まってくるが。神社の由来と街の再生を託す人々。ホラーではないけど人の其々の思いはそれ以上に恐ろしいものにもなる。2022/07/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19568814
  • ご注意事項