宝島社文庫<br> 消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生

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宝島社文庫
消防女子!! 女性消防士・高柳蘭の誕生

  • 著者名:佐藤青南【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 宝島社(2022/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784800211392

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内容説明

第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家が描く、消防サスペンスの文庫化!新米女性消防士・高柳蘭は横浜市消防局湊消防署に入局し、多忙な日々を過ごしていた。ある日、蘭の使用している空気呼吸器の空気残量が不足していることに気づく。毎日欠かさず点検しているにもかかわらず連続して起こる不可解な出来事に、蘭は同僚の犯行を訝り疑心暗鬼になってしまう。さらには、辞職を迫る脅迫状まで届き……。一方、世間では世界一周クルーズ中の中国豪華客船が横浜港に寄港した。しかし海上で事件が起こり、蘭たちに出動要請がかかる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三代目 びあだいまおう

296
新米消防士である高柳蘭の成長記。『図書館戦争シリーズ』の笠原をイメージしながら読んだ。男社会、しかも命の危険と常に隣合わせの消防世界。女であるハンデと戦い、悩み、己を鼓舞しながらも落ち込む蘭。仲間からの嫌がらせだ。そして尊敬する上司からの役立たず扱い!堂上教官のような圧倒的存在がおらず、後半までは蘭を含めたキャラ立ての薄さを感じていた。最後の山場、巨大客船火災までは!下手をすれば千人以上の犠牲者が!必死の消火活動でチームが一丸となり、クライマックスでの蘭の『火事場の馬鹿力』に思わず叫んだ!良かった‼️🙇2020/05/06

セウテス

88
【消防女子シリーズ】第1弾。新人消防士の高柳蘭は、父親の遺志を継いで頑張っている。男社会の中で頑張る女性の定番の成長物語だが、消防士という特殊な環境の中なのが興味を引く。セクハラ嫌がらせまがいは当たり前ですが、逆に男性消防士からすると、自分の命を懸ける現場に女性が居る事は、とんでもなくたいへんな事だ。その両輪の構成が、消防士の仕事を理解する上でも、巧くまとまっていると思う。火災現場の臨場感はひりひりと最高なのだが、火災の謎を解くミステリであったら、尚良かったと思う。消防士さんへ、感謝の気持ちが高まります。2021/02/05

ぷう蔵

74
消防署員など公的に国民を守る仕事についている人たちは忙しく無いほど世の中が平和だということ。だが、最悪の事態に備えなければ、想定内だったのかという矢が四方から飛んで来る。昔は昼休みなどバドミントンをしたりしていたが、最近ではそれも遊んでいると苦情が来るという。税金を使ってなんぞやとのことだ。役所職員も公僕ということではあるが、最近笑いながら車を運転していたら苦情が来たと聞いた。何か間違ってる。何か狂っている。消防隊員などの精神的負担をいかに減らし、本来の技量で仕事をしてもらうか。本末転倒の現実がある。2017/05/26

Satomi

73
男社会で奮闘する消防女子高柳蘭の成長物語!!!!ミステリー要素は薄め、親子、男女、同僚、上司部下、様々な人間関係が織り成すヒューマンドラマ♪我が身をなげうって火の中に飛び込み救助活動をする消防士たちの意識の高さには頭がさがります。終盤、蘭が泣きじゃくる男どもを従えの「かしらー中!!!!」の敬礼シーンは涙もの!!!! こういう頑張る女子のお仕事小説を読むとヤル気が出る反面、なんだか気恥しい思いもある…。私、どんどん擦れていく…中年サラリーマン女子...笑。2016/01/18

大阪魂

61
白バイガールの青南さん、今度は消防女子!高柳蘭は横浜市消防局浜方出張所で唯一の女性消防士。体育会系の職場で厳しい訓練と嫌がらせの中、辞めたいって日々思いながら頑張ってるうちに薬物中毒DV男の放火現場、中華街の火災現場、そして横浜港での豪華客船での大火災現場で大奮闘、船では生死スレスレの中で見事に要救助者を救出!ぼろ鳶シリーズを思い出させるよーな仲間たちとの連携プレーには結構胸熱やったねー!消防士のお仕事ぶりもむちゃ勉強なったけど、さすがに嫌がらせの真相は短絡すぎやんっておもてしもた…でもシリーズ次も楽しむ2023/01/31

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