一心同体だった

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一心同体だった

  • 著者名:山内マリコ
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 光文社(2022/05発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334914677

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内容説明

10歳~40歳の女同士の友情の濃密さ、繊細さ、そして女子の生き様を描き出した8編の連作短編集。自分の代で、なにかをちょっとずつ良くして、変えて、次の代につなぐ女性たちのバトンリレー。それぞれの年代の女子の友情がロンド形式でつながっていく、“わたしたちの平成30年史”。女子の生き様を丹念に描いてきた著者デビュー10周年の到達点!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

140
どういうわけか、このような物語を好んで読んでいるようです。女子は、こんな風に思っているんだなどと感心するよりも、山内さんの文章が素晴らしいと思いました。各章、時代ごとの表現がお見事です。久しぶりに読んだ山内さんですが、とても面白かったです。2023/07/15

モルク

131
10才の1990年から30年間の少しずつ繋がりのある女性たちを描く連作短編集。小学校の時の友達って確かに遠い。毎日一緒に通い、遊び、共に時間を過ごしたはずなのに、1度離れてしまうとばったりあっても何かあった訳じゃないけどなんか気まずい。中学時代の男子とよく話す女子の同性からの目線はよくわかる。私と世代はずれるのだけど、刺さるものが多かった。一心同体…うん、そう思えるときがかつて確かにあった。懐かしさでいっぱいになり、心震えた。2023/08/04

なゆ

98
ああ、なんかすごく抱きしめたいような本。この中のあちこちに、私がいる。小中高校大学大人になってからも、その時々で一生懸命に生きる私たちが。十歳から四十歳まで、わたしたちの平成三十年史。リレー形式に繋がる8つの話。友だちになったりなれなかったりケンカしたり、素直になれなくても、頑張っても報われなくても。はじめ思ってたような生き方じゃないかもだけどそこで頑張ってる、筒井麗子と大島絵里を応援しながら読んだ。最後の章は、女性のための格言(?)がぎゅう詰め。そうそうそうそう、の嵐。私もこのマグマ、吐き出さなきゃな。2022/06/13

Ikutan

96
男子と違って女子の友情って繊細で、ちょっとしたことでくっついたり疎遠になったり。10歳から40歳まで。それぞれの年代の女同士の友情を軽快な筆致で描く、ロンド形式で繋がった連作短編集。そうだよね、色んな感情を経験して、人との距離の取り方って学んでいくんだよね。女性というだけで、大人になってから受ける理不尽な仕打ちについては、私はあまり経験は無いけれど、容易に想像はできるよ。山内さんの女性へのメッセージも伝わってきた。最重要課題は自分の中のミソジニーとの和解。女じゃなくて、人になること。刺繍の装丁が素敵。2022/07/26

りぃぃ

95
同年代だからこそ感じる、懐かしさ、嬉しさ、苦しさ、苦々しさ…手に取るように、記憶を呼び起こされるように感じられて、何とも言えない読書の時間。これからの人生が幸せでありますように。2022/09/04

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