内容説明
アルゴン国の第二王女・フレイアは、婚約者で、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子・セレンに輿入れする。しかし「――これから先、おまえに指一本触れる気はない」期待に胸を膨らませたフレイアに、嫁いだ当初セレンから突きつけられたのは“白い結婚”。存在を無視され、王宮から出ることを禁じられたフレイア。身に覚えのない冷遇に傷つき、憤りながらも、セレンとの約定である三年後の離婚を心の支えに王太子妃としての義務を果たし、テルルの民と心を通わせていく。そんな中、幼馴染であるタンタル国の王子・ハロルドが身分を隠し、騎士としてテルルの王宮に現れて――。 ※電子版は単行本をもとに編集しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
3
よくある結婚した花嫁におれは君を愛さないとか言う系の話。だいたいヒーローが悔いてヒロインとくっつくのが多いけどこれはそうはならず、隣国に嫁ぎ王太子妃となったヒロインは王太子と三年で離婚(うち一年別居)、その後数年を経て、幼なじみであり一時期は護衛騎士であり、その正体はまた違う隣国の第五王子、という彼と結ばれるというもはや大河な話だった。ヒロインと前夫が最後共闘するまで行けただけにヒロインも大概がんこだなぁと思うが、初恋を袖にされた恨みは深かったね。ままならぬ人間関係という点ではいい作品だっただけに、2022/04/07
まゆまゆ
0
一つのシーンで視点がころころ変わって読みにくかった。恋愛ものより、群像劇のほうに振ってみた方がおもしろくなったのでは?という感じ。ヒロインが幼なじみのヒーローを好きと意識するのが唐突過ぎて感情移入できなかった2022/04/29
日向
0
★★☆☆☆2022/04/30