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内容説明
聖徳太子が著した三経義流である「維摩経」「勝鬘経」を親しみやすい形で一般向けに全品現代語訳。豊富なコラムや図版、小事典も充実した文庫オリジナルの画期的な入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
記憶喪失した男
12
超訳でしか知らなかった「維摩経」を現代語訳で読んだ。鳩摩羅什訳の漢訳仏典からの現代語訳。名訳だった。前半はなかなか笑える経典だ。「勝鬘経」は、王妃シュリマーラーによる仏説の説明だ。2022/10/11
SOLVEIG
2
《読書のための読書》第四弾了。『法華経』『浄土三部経』までではないながら、なんとかお話として読み終えられた感じ。お経って結構物語になってるなんて知らなかったので、このシリーズ(?)で色々読めて好かった――キッカケは《100分de名著・法華経》だったんだけど。 今回改めて感じたのは言葉について。日頃普通に使ってる言葉でもその意味が違っていたりするのにかなり戸惑うので要注意と。他にも、ちゃんと理解するにはお経ならではの表現に慣れなきゃいけないなとも。でもやっぱり物語として読む経典はSFファンタジーだと思う。2023/09/05
鬱僧
0
本当に大角さん現代語訳は毎度編集が秀逸で、コラムの配置と内容にもほれぼれします。両書とも在家信者の優越を誉れとしてるだけあって、世俗感との地続きを強く意識してて、大乗入門としてふさわしく、三経義疏として採用したのもむべかるなか、という印象でした。2023/10/21