米中覇権競争と日本

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米中覇権競争と日本

  • 著者名:三船恵美
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  • 勁草書房(2022/03発売)
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  • ISBN:9784326303069

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内容説明

「一帯一路」による勢力圏の拡大、宣伝などの「シャープ・パワー」による攻撃、多国間機関での影響力拡大、海洋での膨張、サイバーと宇宙をめぐる米中の覇権競争の視角から、米中対立がなぜ現在のように激化しているのかを論じる。また、日本の安全保障における国連主義の限界と日米同盟のジレンマについて論じる。

目次

はしがき

第I部 米中関係を視る視座

第1章 米中競争関係を視る眼
 第1節 本書の概要
 第2節 米中関係を視る眼:「パンダ・ハガー」でも「ドラゴン・スレイヤー」でもない視角
 第3節 独特なキーワードの事前の説明

第2章 国際関係の理論
 第1節 リアリズム
 第2節 リベラリズム
 第3節 社会構成主義(コンストラクティヴィズム)

第II部 米中関係の動向

第3章 《9・11》以降のアメリカと中国─2001~2008年
 第1節 前史:《9・11》前の米中関係
 第2節 《9・11》後の米中関係
 第3節 胡錦濤政権期の中国外交と米中関係

第4章 内政重視に傾くアメリカと「膨張する中国」─2008~2016年
 第1節 2008~2011年 「新たな大国間関係」
 第2節 国際情勢は戦略的方向転換へ
 第3節 「姿勢を変えたアメリカ」と「譲歩しない中国」

第5章 転換期の米中関係─2016年冬~2020年
 第1節 2016年冬~2018年春 政策転換に舵を切ったアメリカ
 第2節 2018年夏~2019年 「全面的な競争」の展開へ
 第3節 2020年 新型コロナウイルス感染症の感染拡大と中国の「健康シルクロード」

第6章 民主主義vs.専制主義の攻防─2021年1~4月
 第1節 トランプ政権最終日まで続いた対中強硬策
 第2節 バイデン政権の発足と中国

第III部 米中の戦略的競争

第7章 経済秩序再編と米中相克
 第1節 RCEP
 第2節 FTAAPへの途:誰がルールを作り、誰が主導していくのか?
 第3節 WTO
 第4節 2つのトリレンマ(3枚)

第8章 国際機関をめぐる米中攻防─国際機関は協力を実現させる制度的枠組みか?
 第1節 国際機関と「グローバル・ガバナンス」
 第2節 国連専門機関における中国の影響力拡大
 第3節 国際標準化と国際機構

第9章 サイバー空間をめぐる米中競争
 第1節 サイバー空間という「ケーブルの中の戦場」
 第2節 クラウゼヴィッツと孫子から学ぶ「戦争」と「戦術」:戦争準備の最大の目的は、戦争を戦わなくても済むようにすること
 第3節 中国の危機認識とアメリカの警戒感
 第4節 サイバー・キルチェーン

第10章 宇宙をめぐる米中覇権競争
 第1節 宇宙空間をめぐる国際法と宇宙活動についての国連の基本原則
 第2節 宇宙における米中競争と日本
 第3節 「宇宙強国」を目指す中国

第11章 海洋で「膨張する中国」とアメリカ・日本
 第1節 海洋法と国家の権利
 第2節 海洋で膨張する中国
 第3節 北極と南極への野望

終章 米中覇権競争と日本
 第1節 システムとしての安全保障体制
 第2節 レジームとしての安全保障体制
 第3節 結語

参考文献
索  引