内容説明
利用者180万人、「NHKよりも早く正確」と評判の防災アプリ&ツイッターアカウント「特務機関NERV」開発秘話が明らかに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
「どんな速報より早く正確」と評される206万ダウンロードの防災アプリ「特務機関NERV」。石巻市出身の稀代のホワイトハッカー石森大貴による情熱の開発秘話。エヴァファンの大学生が遊びで始めた手動のTwitterアカウントを大きく変えた東日本大震災。起業したITセキュリティ会社「ゲヒルン」で気象庁本庁舎内に専用線を敷いてプログラムの修正を繰り返し、19年にスマホアプリをリリースするまでの試行錯誤が語られていて、エヴァンゲリオン版権元も名称使用を許可する、彼らの活動とその情熱はもっと知られてもいいと感じました。2022/03/27
さんつきくん
34
すごい人がいたものだ。続きが気になる好奇心を刺激し続ける、読みごたえのある読書でした。東日本大震災で大切な人を亡くし、防災の大切さを実感した石森。Twitter上で防災のための災害情報をどこよりも速く伝えることに執念を燃やし、やがてそれまでの積み重ねで防災アプリを製作。彼のプログラミング技術の高さ、周りを巻き込む人間力が質の良い防災アプリ誕生になったのかもしれない。経済産業省からも表彰されている。正確で速く各種災害の情報がいち早く届くアプリ。国主導ではなく、民間からこのようなアプリが誕生したことがすごい。2022/03/28
yyrn
33
ヴィヴィヴィと耳障りな音とともに「地震です。強い揺れに注意してください。」という音声を聞くと心臓が鷲づかみにされたような不快感が襲う。できれば二度と聞きたくない。でもそのおかげで次の瞬間、危険回避行動がとれるので実は非常にありがたい緊急通報システムなのだが。▼東日本大震災を機に生き方が変わった人も多かっただろうが、10年も過ぎると日々の生活の中で当時の志は薄れ、すべてがいつもの日常になってしまう。でもこの本の主人公、石森大貴は違った。津波で親族を亡くし二度とこんな悲劇は繰り返させないぞと、大学休学中に⇒2022/05/06
shikada
22
速く正確な災害情報の発信を続けるアカウント「特務機関NERV」の開発秘話。中の人は飛び切りの技術者で、3.11で家族を亡くした経験から情報発信を改善し続けている。当初はごく小規模な災害情報botだったが、3.11を契機に認知が広がって、エヴァ公式にも許諾をもらうことに。災害が多発する現状で、関係者全員の熱意が伝わってくる良書でした。2022/04/03
もえたく
21
2022年新潮ドキュメント賞候補作。気象庁も認めた災害情報配信システムを構築したのは、東日本大震災で親族を亡くした独りの大学生の強い願いからだった。エヴァンゲリオンに登場する使徒を殲滅する組織の名称が付いた防災アプリなので、怪しげな感じがしていたが、この本を読んで一転、即入れてしまった。色々な人とタイミングがあってこれだけのことが出来たと思うが、石森氏の純粋に人の命を助けたいという信念が一番だったと感じた。2023/09/26
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