岩波科学ライブラリー<br> 学ぶ脳 - ぼんやりにこそ意味がある

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岩波科学ライブラリー
学ぶ脳 - ぼんやりにこそ意味がある

  • 著者名:虫明元
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 岩波書店(2022/01発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000296724

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内容説明

ぼんやりしている時に脳はなぜ活発に活動するのか? 脳ではいくつものネットワークが状況に応じて切り替わりながら活動している.ぼんやりしている時,ネットワークが再構成され,新たなひらめきが生まれる.注意の対象を切り替え,思考法を替えて,人はどう学ぶのか? 人として大切な根源的な学びとは? 脳の流儀で学べ!

目次

はじめに┴序 脳は安静時にも活動している 五つの脳活動ネットワーク┴1 感覚と運動でつくられる学びの基盤 身体脳┴コラム1 愛着は皮膚感覚から┴2 習慣的な判断は記憶が生み出す 記憶脳┴コラム2 無意識の偏見をあぶりだす┴3 考えなおすことを学ぶ 認知脳┴コラム3 そのことを考えずにいるのは難しい┴4 他人の視点を学ぶ 社会脳┴コラム4 白昼夢とパフォーマンス┴5 創造的な学びをどう学ぶか┴コラム5 基本系ネットワークは脳の中のファシリテーター?┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ソーニャ

19
脳・学習に関する本は好きなので読んだ。人の学習・創造時の脳の働きを書いた本。言語の習得の話でこちらの反応に相手が応答してくれる相互的なやり取りが重要で、映像による一方的な学習では不十分だったとあった。自分の感覚でも学習一般でそんな印象はあるが、オンライン英会話なんかはどうなんだろう。一応相互的だけどリアルと比べるとやっぱり情報量は少ない印象がある。あとノーベル賞受賞科学者は一般の科学者に比べてアート系趣味を持つ人が何倍もいるというのは驚き。傾向の話だけどやはり創造に発散思考は大事なんだろうと思わされる。2021/03/30

よう

9
いいことたくさん書いてあったような気がするが、ぼんやり読んでしまった。2024/04/20

色々甚平

9
よく集中力は何分しかもたないという話を聞くが、むしろ学習のためにぼんやりする(間を置く)時間が必要だった。それを非認知スキルという。マルチタスクも学習には向かず、目的があるなら絞りつつ、程よく休んだほうがよい。脳にはネットワークが張られていて、それぞれの役割を担っている。それが一つの行動に対して一斉に動いているのだから疲れるのもわかる。創造性の基礎は非認知スキルであり、そのスキル取得ができれば、多様な見方や判断、理解ができる人になれるのだろう。2020/03/24

shin_ash

6
100pそこそこの本だが、2018年時点の脳の働きについて簡素に分かりやすくまとめている。ダニエル・カーネマンのシステム1、システム2とも整合性のある解説で更に発展させたイメージ。論点は基本系ネットワークと呼ばれるぼんやりしていたり、発散的な思考の時に働くネットワークの重要性で、論理的に考える時に働く執行系ネットワークと交互に働く点だ。また、基本系ネットワークは他の4つのネットワークのハブになっている様でこれも重要な点の様だ。脳をこれらの5つのネットワークに分けた上で、脳の働きを4つの機能別の働きに分けて2021/10/16

6
ぼんやりしているときにも脳は活発に働いている。睡眠中も脳は働き続けているらしい。 詳しい脳の話って、自分のこの頭のことなのに、あまりにも複雑だから自分のことのように感じられない。 有名だが、幼児期の養育者のアタッチメント、皮膚感覚の有無が、その後の性格特性に深く関わっていることは改めて興味深い。 性格は5因子で分析しても、多様性は計り知れないもので断定することはできず、生涯変化しうるものだと知っておけば、状況に応じて多様な生き方ができるという強みに繋がると学んだ。息詰まったときの発想の転換に役立ちそう。2020/06/29

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