内容説明
【死にたいキャバ嬢×推したい腐女子】 焼肉擬人化漫画をこよなく愛する腐女子の由嘉里。人生二度目の合コン帰り、酔い潰れていた夜の新宿歌舞伎町で、美しいキャバ嬢・ライと出会う。「私はこの世界から消えなきゃいけない」と語るライ。彼女と一緒に暮らすことになり、由嘉里の世界の新たな扉が開く――。推しへの愛と三次元の恋。世間の常識を軽やかに飛び越え、幸せを求める気持ちが向かう先は……。金原ひとみが描く恋愛の新境地。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
302
金原 ひとみは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書、死にたいキャバ嬢×推したい腐女子、現代の恋愛模様、群像劇でした。どこか病んでる人ばかり登場しますが、もっとシンプルに生きることは出来ないのでしょうか? https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-771777-82022/01/26
うっちー
155
私には理解できないところも多々ありましたが、金原さんらしい世界観が描かれていました2022/02/20
ゆいまある
150
キャバ嬢が泥酔した腐女子を助け、腐女子は逆に病んでるキャバ嬢を救おうとする金原ひとみには珍しく明るく前向きな作品。主人公が嵌っているのは肉の擬人化漫画。うちの娘によると、この世に擬人化されていないものはなく、米の擬人化作品沼住人は推しの銘柄を食べて応援するらしい。延々続く焼肉シーンの意味はそれか。プレゼン能力の高いオタクは別として、夜職の人がこんなに文学的な台詞は吐けんだろ。ヲタ活から元気を貰えるが残念ながら尻すぼみ。前作ストロングゼロに続き登場する重度のうつ病患者は作者にとって重要な人物なんだろうな。2022/03/31
水色系
134
私この本むちゃくちゃ好きだわ。死にたいキャバ嬢と推したい腐女子の出会い。好きだよ、あなたが必要でいなくなったら悲しいよってどんなに言葉を尽くして伝えたとしても、分かり合えない。それに絶望したり泣いたりしながら、一方でそれでも愛し続けることの尊さを感じた。愛することで強くなっていくというか。 (ところで金原ひとみさんって腐女子だったりする?というくらい、ゆかりんの腐女子みがリアル。ワードチョイスが知り合いの腐女子のそれすぎた。)2022/12/03
貴
131
歌舞伎町で働く人たちとの新たな出会いそして帰ることのない友人を待ち続ける腐女子。人の生き方は色々ありそれは全て正しいと感じました。2022/10/31