講談社学術文庫<br> 方法叙説

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講談社学術文庫
方法叙説

  • 著者名:ルネ・デカルト【著】/小泉義之【訳】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 講談社(2022/01発売)
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  • ISBN:9784065267295

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内容説明

ルネ・デカルト(1596-1650年)の代表作は、この新訳を待っていた――。
本書の訳者を務める小泉義之氏は、哲学や精神医学から現今の政治に至るまで、幅広い問題をめぐって繊細かつ大胆な思考を展開してきた。その根底に、自身が『意味の論理学』の翻訳をしたジル・ドゥルーズの哲学があることは、よく知られている。
だが、小泉氏自身の「原点」として厳然と存在し続けているのは、ルネ・デカルトにほかならない。最初の著書『兵士デカルト』(1995年)から四半世紀、ここに渾身の新訳をお届けする。
多くの訳書で採用されている『方法序説』ではなく『方法叙説』という日本語題を採用したことも含め、本書は細部に至るまで、小泉氏にしかできない思考と工夫が浸透している。
今後、デカルトの最も有名な著作を読むとき、この訳書を無視することはできないはずである。

[本書の内容]
第一部
第二部
第三部
第四部
第五部
第六部

訳者解説
文献一覧

目次

第一部
第二部
第三部
第四部
第五部
第六部
訳者解説
文献一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mikio

11
「人生のどんな出来事においても、われわれが理性によって動かすのと同じ仕方で動かすようにして、一つの機械に多数多様な配置を入れるのは実践的に不可能なのである。」(P70)人間もまた機械であるが、ただ理性・魂を持っている点で機械とは異なるというデカルトの二元論。人間以外で理性を持った機械が存在する時代、理性を作れる時代を知ったらバイタリティあふれるデカルトならどう考え行動しただろう。2023/08/10

Kooheysan

4
あまりにも有名な、<私は思考する、故に、私は存在する>に至るまでの過程を追えます。何となく掴みつつも、まだきちんと説明できないあたりが悔しいです…。また、後半の論考(人類への言ってみれば壮大な「愛」に言及しつつも、自分のことについて心配しているところ)からしても、何となく人間的な記述が個人的には好感度大、という感じですし、この読書を通じてもっと勉強したくなりました。2023/11/05

D.Tsukamoto

3
学部1年生の時、哲学書の原著第1号として読んだ。何の因果か、その新訳『方法叙説』を修士課程の最終盤で読む。思えばこの6年間の、心理的利己主義、倫理的相対主義、功利主義を経てアリストテレス的善性を追求するに至る思索の出発点にあたる本だった。全てを0から考え直す建築学的理性。過去の研究蓄積に存分に頼り、そこに微かな塵を積むという現代の研究手法の真似事を2年ほど実践した身として、その方法論に100%身を委ねることは出来ないが、建築学的理性、直感の活用、研究蓄積の参照を都合よくギアチェンジしながら考えて生きたい。2022/02/27

takao

2
もちろんそうなのだけど現代の哲学とは大きく違うんだと思った。デカルトは、哲学は同一の題材に対して真は一つであるにも関わらず哲学者の見解は多様になるのだからほんどは虚偽であろうと退けている。そしてこれは真であるといえること「だけ」を思考しようと進む。これは驚いた。(真の打ち出し方が違う)2023/11/28

Tim

2
内容は整然としている訳ではなくある種自伝的な内容で、特に前半は学問を離れ人と交わったことの刺激について語られている。 第4部はいわゆる「我思う故に我あり」が出てくるのだが、論理展開は明快だが、独特の用語と前提知識の理解を強いられる。ただ、あらゆる未知のものを仮定と反証の繰り返しで推理していく様は非常に論理展開を学ぶ側として勉強になる。 6部はデカルトの謙虚さと人類の発展に向けた想いが書かれており、亡き彼と対話しているような感じがし、背筋が伸びた。2023/01/01

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