一九六一 東京ハウス

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一九六一 東京ハウス

  • 著者名:真梨幸子【著】
  • 価格 ¥1,815(本体¥1,650)
  • 新潮社(2021/12発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784103525820

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内容説明

賞金につられてリアリティショーに集まった二つの家族。古き佳き時代であるはずの昭和の生活は、楽じゃないどころか、令和の今より地獄の格差社会。お気楽バラエティのはずが、外野も巻き込みどんどん不穏になっていく現場は疑心暗鬼で大荒れの末、まさかまさかの超展開。次々と起こる惨劇は虚構か、現実か!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

315
真梨 幸子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、今昔大規模団地リアリティショーイヤミスでした。 私は、500万円ぽっちでリアリティショーには出演したくありません(笑) https://www.shinchosha.co.jp/book/352582/2022/01/25

いつでも母さん

196
真梨さんだから油断など出来ない。が、その上の上のまだ上を読ませてくれた。500万円に釣られて60年前の団地体験に挑んだ二組の家族。それを仕組んだTV局と番組制作会社の面々。ドッキリを仕掛けたのは誰?仕掛けた者も更に仕掛けられ、60年前の事件の真実が今明らかになるなんて・・誰にも共感などしない。これでもかと畳みかけられる展開に翻弄されるのは読み手の私。はぁ・・と虚しい溜息と共に本を閉じた。2022/01/20

みっちゃん

174
報酬は何と500万円。テレビのリアリティショー番組で3ヶ月間、団地で昭和36年当時のままの生活をする事。昭和の古き良き時代を懐かしむ、なんて事にはならない、真梨作品は。テレビ局の思惑とヤラセ、出演家族の不満と不和、妬み、疑い、不穏な空気が満ち満ちたところでとんでもない事件が。この団地での恐ろしい過去も明らかに、そして事態は二転三転、いや、それ以上の…終章『プレイバック』では思わず口があんぐり。これは恐ろしい話。2022/04/03

まちゃ

164
真梨さんのイヤミスはオチが気になって読んじゃいますね。一癖も二癖もある登場人物。ラストまで二転三転する事の真相。最後は、そう来たか、で読了。少し疲れましたが、楽しめました。1961年当時の団地生活を体験するリアリティショー。そこで起こった殺人事件が、60年前の「Q市女児殺害事件」と繋がっていく。2022/02/08

とん大西

141
秘めた悪意、想い、欲望。それぞれの我が放たれたリアリティショー『1961東京ハウス』。マンモス団地で昭和36年当時の生活を再現、3ヵ月やりきった家族には謝礼500万円也…。軽薄レトロなノリは企画の上っ面。監視カメラや倫理を欠いた仕掛けが過剰なリアルを生み出す。…悪趣味。ただ、この企画の真の意図は…。途中でもしやと思ったのも束の間それさえ伏線中の伏線。ラスボスの奥から追いラスボスの連打。最後まで手綱をゆるめない真梨リアリティショーにやられっぱなし。誰が得した東京ハウス。1961は禁断の再現だったのね。2022/02/11

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