采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―

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采女の怨霊―小余綾俊輔の不在講義―

  • 著者名:高田崇史【著】
  • 価格 ¥1,595(本体¥1,450)
  • 新潮社(2021/11発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784103393344

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内容説明

奈良・猿沢池の畔に鎮座する春日大社の末社。なぜか池に背を向け、普段はひっそりと門を鎖す。年に一度、連綿と続く祭の二日間以外は……。そこに祀られる入水した采女とは誰なのか。異端の民俗学者・小余綾俊輔が采女神社の謎を解き明かす時、壬申の乱から奈良朝に至る歴史の真実が塗り替えられる。長編歴史ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

69
猿沢池の采女まつり。そして壬申の乱をめぐる謎の数々。時代も場所も違う二つの出来事には意外なつながりがありました。奈良と近江の史跡めぐりも楽しくワクワク読みました。一つだけ疑問だったのは誠也が額田王のことを最後は皇后の地位についたと言っている箇所。倭姫王と間違えているのかしら?2021/12/15

雪紫

60
前作の前日談。「興福寺も春日大社も談山神社も、(全て美しすぎる)のだ。(()の場所は傍点)」真相前でも、この言葉にゾクッと来たのに・・・明らかにされた今となっては(白目)。前半は舞台巡り(これがなかなか読みやすい)、そして後半は謎解き。・・・殺人事件ないとさらに読みやすい不思議。興味深く、悲しい真実。その真実の真偽はともかく、ある人々にしてみれば、自分の籠城を守るためには現代でもある種の一説は、否定されなければいけないものなのかもしれない。・・・それがどうなるかはさておき。2022/03/31

ポチ

52
壬申の乱の知識が乏しく、登場人物の系譜などが中々繋がらず結構きつかった。蘊蓄は面白いので、いつかまた読まなくては。『采女まつり』見たいなぁ。2021/12/04

Ayako

45
初めて読んだ作家さん。『小余綾俊輔』シリーズの第2弾。奈良・猿沢池の畔にある采女神社の謎を解き明かす歴史ミステリーで、非常に興味深い内容だった。 神社建立の謎から、古代日本の最大の内乱である壬申の乱の隠された真実まで、作者の豊富な歴史知識が遺憾無く発揮される。他の作品も読んでみたい。2022/03/29

るぴん

38
図書館本。小余綾教授シリーズは現代の殺人事件が絡まなくていいわー♫春日大社の采女祭を調べていくと、天智天皇、天武天皇、大友皇子など壬申の乱に関する謎に行きつく。天智と天武の兄弟に関しては、色々な小説や漫画を読んでもよく分からない関係の兄弟だな〜と不思議に思っていたけれど、確かにこの説だと納得できる。小余綾先生の蘊蓄は面白かったし、采女祭を観に春日大社に行ってみたいと思った。2022/05/22

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