文春e-book<br> 笑うマトリョーシカ

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文春e-book
笑うマトリョーシカ

  • 著者名:早見和真【著】
  • 価格 ¥1,700(本体¥1,546)
  • 文藝春秋(2021/11発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163911502

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内容説明

国民的人気を誇る若き官房長官。「彼が誰かの操り人形だとしたら?」そう感じた記者が、偽りの仮面に迫る
圧倒的な魅力で、官房長官に上り詰めた青年代議士と秘書。彼らに違和感を持った女性記者が、隠された過去を暴くため、取材を重ねる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

362
早見 和真は、新作中心に読んでいる作家です。タイトルと表紙からユーモア小説かと思いきや、早見 和真&政治家小説のMyBEST、今年のBEST10候補です。予想を裏切るスリリングな展開、アドルフ・ヒトラーの領域、著者版令和の「砂の器」、末恐ろしい小説でした。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639115022021/12/02

ALATA

244
官房長官に上り詰めた清家と有能な秘書鈴木、後援会長佐々木の3人は愛媛の名門校からお互いの目標を達成すべく“桃園の誓い”果たすこととなる。中盤から恋人の失踪、敬愛する代議士の不審死、マインドコントロールなど目を離せない展開に。「この男が、もしも誰かの操り人形だったら?」スピーチライター、妖艶な母親、精神科医、終盤のたたみかけに脱帽です★4※ヒットラーのカリスマ性はハヌーセンなる人物よるものと初めて知った。不気味に笑うマトリョーシカはだれなのか?2022/09/14

吉子

213
政治の世界を垣間見たような面白いストーリーだった。清家一郎はどういう人物なのか。「ニセモノ」を完璧に操れる「ホンモノ」のブレーンは一体誰なのか。答えを知りたくて夢中で読んだ。政治家はペルソナを被って、見せたい自分を演じている、仮面をはがすとまったく違う顔が出てくるって・・そんな生活、疲れるだろうな。タイトルの笑うマトリョーシカ、すごく納得♪♪2022/07/16

速読おやじ

212
イノセントデイズ、店長がバカすぎての次に読んだ早見作品がコレ。最高に面白かった。誰かに操られているニセモノの政治家の本当の顔は?誰が操っていたのか?ミステリー色も勿論残しながら、人間の本質に切り込むと言ったら大袈裟か。表に出ている部分が本物かニセモノか、他人には区別がつくのだろうか?そして、本人はそれをコントロールしているのだろうか?三浦瑠麗の推薦文が良い「冷酷とは真に空っぽであることなのか。怖気だつような人間の貌。ルサンチマンのもたらす破壊力はかくもすさまじい」。弱者か敵わない強者に抱く嫉妬、憎悪か。2022/05/16

いつでも母さん

211
やぁやぁ、これは面白い!面白かった。「ホンモノ」と「ニセモノ」・・もうこれは何なのだろう。いなくなった彼女の事もちゃんと回収してくれてホッとしたのに、もはや全てが怪しくてどこに真実があるのか、振り回されて私の脳はグルグル状態。要所で出てくるマトリョーシカ人形が不気味過ぎた。早見さんにやられちゃった満足感でいっぱい。2021/12/04

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