内容説明
雛口依子は、金髪の葵ちゃんからある依頼を受ける。葵の兄が犯人とされ、依子が被害者となった三年前の猟銃乱射事件のルポを共に書こうというのだ。依子と葵、理不尽な世間に押し潰されてきた二人は、取材のためかつて依子が住んでいた「三角屋根の家」を訪ね、「あの事件」の奈落に向き合うが……。暴力と不幸の果て、運命をぶっ壊す女二人の反撃と覚醒の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
99
キタこれ!ネットギャリーで読んで、単行本も読んだので文庫は買わないつもりだったんだけど、サイン本見つけたので思わず買ってしまった(笑)三度目の再読だけどやっぱり面白い!2021/11/27
よし
13
なんかもうめちゃくちゃな作品。目をそむけたくなるようなひどい状況なのに、それをそうと認識していない主人公にもやもやしつつも、先が気になってしまって読んでしまう。いろんなものを失いつつも、最後は自分で立ち上がれるようになったハッピーエンドでよかった。2026/04/05
Katsuto Yoshinaga
11
「おすすめ文庫王国2026」の「ベストセラーの次に読む文庫」というコーナーで、「ババヤガの夜」の次に読む作品のひとつにあったので、逆張りのつもりで「パワー」「黄色い家」と続けて読んだ。率直に言うとイマイチ。好意的に見れば、ポップな文体で云々と語られるのだろうが、あわなかった私としては、悪ノリ、軽薄、厨二病という感じでしかなかった。本書の解説を読むと、なんと「おすすめ文庫王国2026」で本作を薦めていた評論家だった。「パワー」と「黄色い家」にはとても及ばん。ちょっとあざといんちゃうか。2026/04/23
ケイ
9
呉さん5作目。大枠のプロットはわかったけど、細かい人間関係が今一理解できなかったが、が、そんな事はどうでもいいくらい、ハチャメチャなエログロでバイオレンスにど肝をぬかれちまった。ほとんどの登場人物が、殺され、依子と葵ちゃんだけが生き残った。依子と葵の究極の友情物語である。にしても葵のへんな江戸弁が、素敵である。本の成功は間違いない「あたしの頭には文化人オヤジの吠え面がしっかり浮かんでまさぁ」って(笑)。呉さん全部読んでないけど、「爆弾」同様面白かった。救いがない内容だが、読者にカタルシスを与えてくれる。2025/02/10
ベック
8
こんな、おもろい小説をふさぼるように読んだの久しぶり。ちょっと複雑よ、これ。開巻早々、猟銃乱射事件の記事があって、読者は、物語がその頂点に向かっていくんだなと予測する。でも、そこから広がる世界は、こちらの予想を裏切って変格の家族小説なのかと思いきや、どんどん凄惨な方向へ向かっていって…。うーん、やられた!2022/10/24
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