毎日世界が生きづらい

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毎日世界が生きづらい

  • 著者名:宮西真冬【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • 講談社(2021/10発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 450pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065258903

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内容説明

メフィスト賞作家の新境地。

小説家と会社員。二人の幸せを探す物語。

「やっぱり、小説を書きたいよ。自分の本が書店に並んでいるところを見たい。私、器用じゃないから、全部をやるのは無理。……子供を産んで、作家になれなくて、『子供がいなかったら作家になれたのにな』なんて言うような大人にはなりたくないの」――本文より

あなたの居場所もきっと見つかる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

195
ねぇ、これは宮西さんの実話を基に紡がれてるの?ドキドキしながら読み進んだのは作者の思うつぼだろうか。出だしから違和感ありまくりで美景の家族イヤだなと思ったら、雄大との結婚生活におけるあれこれに、やっぱり違和感が取れなくてこの沼から抜け出せない。生きづらいのはADHDの所為?そうじゃないよね。今までと変わらないって言ってるじゃない。掘り下げ出したらキリがない。夫婦はどちらか一人だけで成り立っている訳じゃない。なのに2人が二人共お互いを思いながら生きづらさを抱えてる。不安でならないのは私だけだろうか・・2021/11/15

Ikutan

95
何事もきちんとやらずにはいられない雄大。ADHDで片付けなどが苦手な美景。些細なことが気になるけれど、気にするところは全く違う。そんなふたりが夫婦になった。適応障害の美景は仕事ではミスばかりで、完璧主義の雄大は鬱を発症。お互いがふがいない自分に落ち込むばかり。それでも..。お互いの良いところを知っているし、お互い必要としているのだ。相手の欠点を責めるのではなく、補えばいい。丁寧な心理描写はとてもリアル。宮西さんご自身がモデルなのかな。こんな生きづらさを感じている人は沢山いるはず。明るい未来を信じて読了。 2022/01/03

itica

79
タイトルを見た瞬間「そりゃあ、そうだよ」と内心でつぶやく。世の中、生き易かったら何の苦労も、悩むこともない。誰だってつらい部分も抱えて生きている。でも生きづらさも人によって度合いが違うんだろうね。この話は苦しいなあ。どんどん呼吸が苦しくなる。遠距離恋愛を経て結婚した主人公たちは、お互いを思いやる良い夫婦だと思う。それでもつまずく時がある。誰のせいでもない。色々な要素が重なって自覚のないまま、そうなってしまうのだろう。もし苦しんでいる人が身近にいたら「一緒に生きよう」と私も言えたらいいな。 2021/11/26

よつば🍀

76
今の世の中、生き辛さを感じていない人なんているんだろうか?私も日々、何かしら生き辛さの種を拾っては、それを必死に消化していく事の繰り返しだ。本作の主人公、小説家の妻と会社員の夫もご多分にもれず、仕事や日常生活で生じる雑多な出来事にもがき、苦しんでいる。夫婦、親子、友人、様々な関係性が描かれるが、其々が発する言葉のキツさにたじろいでしまう。あのピリピリとした独特な空気感はきっと誰もが一度は経験して来た事があるはずだ。皆、自分とは違う人間。全て分かり合える事はなくとも生き辛さを共有する事できっと生きていける。2021/12/10

kei302

67
雄大が「美景さん」と呼ぶのがいい感じ。美景がうまく出来ない部分を、雄大が自分の中で折り合いをつけて生活している様子が大半を占めていたので、ひょっとして…と何度も心配したけど、生きづらさを抱えているなりに、なんとかやっていけそうだなと、明るい気持ちで読み終えた。 収入を得るために働くのは当り前と思っているけど、今の30代40代はそうではないようで、これは教育と厳しい就活のせいなのだろうか。2022/02/08

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