戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

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戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

  • 著者名:金巻龍一【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 特価 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 東洋経済新報社(2021/10発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784492558065

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内容説明

「3カ月、1億円」かけてつくる予定調和の戦略計画
「1時間、10の質問」からつくる“とがった”戦略コア
あなたはどっちを選ぶ? 短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

質問が「思考のスイッチ」を入れる

戦略やビジネスモデルを発想するためのスタートが「ひらめき」であるのはいうまでもない。
そのために、いかに脳に非日常性を与えるかが重要だと思う。それを実現するための有力な方法のひとつが、戦略質問である。
一例を紹介すると、

「あなたの会社は新しい戦略を策定されましたが、それにより、どこが弱くなりますか?」

という質問がある。
立案された戦略が、本当に戦略になっているか(「選択と集中」がおこなわれているか)を問う質問である。戦略であれば、「選択と集中」の犠牲になる領域があるはずだ。元来、戦略は膨張しやすい。戦略策定の初期段階では、「選択と集中」を肝に銘じつつ、いろいろな議論がおこなわれる。その中で、ここも問題とか、ここも対応が必要、となる。結局、選択と集中どころか、戦略は予定調和、八方美人対応になってしまう。この質問への回答を参考に、企業のミッションとその寿命、ディレクション(「やること/やらないことの範囲」)を明確にしていく。
本書には、戦略にまつわる10の質問を紹介。戦略アイディアをひらめく力、発想する力を与えてくれる1冊。

目次

はじめに

第1章 戦略立案には本当に3カ月かかるのか
第2章 ウォールーム--少人数、短期間で実施
第3章 ビジョンの意外な戦略性を知る
第4章 人材獲得戦略を「南極探検」「建築家の素養」に学ぶ
第5章 ジャイキリへの挑戦
第6章 経営戦略としての人材を語ろう
第7章 DXはIT化の名称変更か、それとも戦略か?
第8章 戦略に「実行力」を注入する

10のセントラルクエスチョン
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶう

13
読了後に知りましたが、著者は元IBMの常務の方なんですね。どんな経営者も自分なりの戦略は皆何かしら持っているもの。それを言語化して引き出すための上手い質問はやはりコンサルならではだろう。外部の人間だからこそ忖度なく発言できるという意味でコンサルという壁打ち相手は必要。「もし、あなたの会社が、今、突如この世から消えたら、誰が悲しむでしょうか?」とてもよい質問であると思った。戦略を決めるときは少人数でというのには納得。確かに皆の意見を聞いてまとめると無難なつまらない結論になってしまうのはよくある話。2022/06/21

たくみくた

9
23冊目。他人に何かを言い切られると、「そうだっけかな」と脳にスイッチが入る。その結果、自分でさえあまり気にしていなかった心の中の真実が浮かび上がったりする。相手の脳や心の底に眠るアイディアを口に出してもらうための方法は、もちろんこの「言い切り」戦法だけでない。漠然とした話でも、ちょっと工夫をこらせば、議論の効果的な触媒になることがある。そのために、いかに相手の脳に非日常性を与えるかが重要だと思う。 それを実現するための有力な方法のひとつが、問いかけを磨くことだと考えている。2022/06/05

Don2

7
元PwCトップの方の本。面白い。筆者がCXOレベルと40分膝詰めで議論し、良い戦略を引き出すウォーゲームというサービスで使う質問を紹介する本。CEOが本当にやりたいことを引き出す質問と、事業の本来的な存在価値を問う質問に大分される。私はあんまりCXOと話す機会がなく、普段の仕事も事業を外から見て分析するような仕事が多いので、どちらかというと後者、特に事業の賞味期限を問う様な質問がかなり使えそう。本書としては前者が焦点になっていて、やっぱりえらい人のコミットメントと人材が戦略のキモなのかなあという印象。2023/02/12

中島直人

4
読んでいて、コンサルタント業界が感じている危機感、自分達がやっているまやかしがそろそろバレそう…をひしひしと感じる。未だに大金をかけて使えないシステムを何年かおきに買わされるのは止めるべき。付き合わされる社員が可哀想。2022/05/04

ゆーき(仮)

3
よかったです。質問の羅列ではなくその前提となるマインドを教えてくれます。過程を任せるマネジメントでありたいと思います。2024/04/20

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