内容説明
シャネル、ディオール、サンローラン、ラガーフェルド、アルマーニ……流行を創った変革者に学ぶ。心躍る! ファッションの歴史。
不振にあえぐアパレル業界――。前衛的なものを創造しなければ、この逆境を乗り越えて生き残ることはできません。
そうした創造は容易ではありませんが、「温故知新」という言葉があるように、客観的な視点で過去を振り返れば、現在や未来を考えるためのヒントが見つかるのではないでしょうか。
本書は、こうした問題意識のもと、アパレルやファッションの分野で革新的な功績を残し、業界の常識、そして社会に変革をもたらしたデザイナー、経営者、ディレクターなど、イノベーター(変革者)に焦点を当てて、アパレルの歴史を概観する一冊です。
時代の変化を敏感に察知し、時代に合った考え方や態度を表現するモードを創造し、結果としてイノベーションをもたらし、社会に衝撃を与えてきたキーパーソンを一気に紹介。
ファッションやアパレルの歴史をざっくり学びたい人が、最初に読む入門書としても最適です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
258
サスティナビリティを入り口に、なんとなく最近になってこの業界に再び興味が向いている。これに関しては「読むアパレル全史」と銘打たれているが"読む"でも"全史"でもない。読み物というより辞典、そして辞典にしては隙間だらけ。パラパラとめくっただけでも、なぜこの人物に言及されていないのだろうというのがたくさんある。ブランドではなく人物括りでピックアップしているので、重要人物が漏れやすいといのもありそう。ブランド別に歴代デザイナーの変遷を追ってくれた方が充実した内容になったのではないだろうか。2020/02/29
スプリント
7
なじみのない分野ですがおおよその流れは理解することができたと思う。2021/10/31
ソノダケン
5
感情をチクチク刺激する「ファッション」の6文字を厭い、本文でほとんど使われない「アパレル」をタイトルに冠する。石油業界に次ぐ環境汚染源と批判されるファッション業界は、環境問題というファッションと揉み合いつつ自己を再定義している。意識の高いやつらに布切れを売って儲ける稼業だが、ミートゥーだのクートゥーだの調子に乗らせると、自己破壊まで行き着きかねないのが悩ましい。そんな戦場の霧の中、国歌斉唱拒否で炎上したアメフト選手を捨て身になって支援したナイキのマーク・パーカーみたいに、大胆不敵なエピソードが光っている。2020/02/06
FuSa
4
名前を知ってるラグジュアリーブランドやデザイナーの背景が色々わかって、今までと見方が変わることもある。2023/10/30
スチュアート
4
今までファッションについて興味を持っていたが、その歴史については全く知らなかった。読みやすく、個々のブランドや人物から、アパレルの歴史全体も見渡せる一冊だった。2020/05/24