7.5グラムの奇跡

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7.5グラムの奇跡

  • 著者名:砥上裕將【著】
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  • 講談社(2021/10発売)
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  • ISBN:9784065246238

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内容説明

国家試験に合格し、視能訓練士の資格を手にしたにもかかわらず、野宮恭一の就職先は決まらなかった。
後がない状態で面接を受けたのは、北見眼科医院という街の小さな眼科医院。
人の良い院長に拾われた恭一は、凄腕の視能訓練士・広瀬真織、マッチョな男性看護師・剛田剣、カメラが趣味の女性看護師・丘本真衣らと、視機能を守るために働きはじめる。
精緻な機能を持つ「目」を巡る、心温まる連作短編集。

『線は、僕を描く』で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。
同作でブランチBOOK大賞2019受賞、2020年本屋大賞第3位に選出された作者のデビュー後第1作。

目次

第1話 盲目の海に浮かぶ孤島
第2話 瞳の中の月
第3話 夜の虹
第4話 面影の輝度
第5話 光への瞬目

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

544
「線は、僕を描く」に続いて、砥上 裕將2作目です。 視能訓練士(本書で初めて知りましたが、訓練士と言うよりも検査技師の方が実態に近い気がします。)、お仕事成長譚の連作短編集の佳作でした。著者の専門分野ではないので、前作よりも作品として少し弱い気がします。 私は緑内障で3か月に一度通院しているので、患者の気持ちは良く解ります。10月は本書で読了です。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003546262021/10/31

kou

435
新人の視能訓練士の成長物語。どの話も心が温かくなる読後感だった。この本を読むと、目が見える事への感謝が沸いてくる。前作同様、表紙水墨画は著者が描いてるみたいだが・・・どの部分が水墨画なんだろうか?全部なのかな?この著者の次回作も楽しみでしかたない。2022/01/07

seacalf

362
通いたくなるような魅力的な喫茶店が登場する小説は大概面白いと思う。砥上裕將さんの作品はコミカライズ版だけしか読んでないが『線は、僕を描く』がとても良かったので今回も安心して読めた。本作は馴染みの薄い視能訓練士の話。主人公の野宮君に始めは物足りなさを感じるが、段々と彼の真摯な行動に触れるにつれ、いつしか気持ち良く物語に身を委ねていく。コンタクトの為に眼科に定期的に通うが、都内では北見眼科医院のようにじっくり患者に寄り添って検査や診察をしてくれるのは最早ファンタジーのような気がする。毎回長時間待たされるもの。2022/04/01

うっちー

359
私も眼科に定期的に検診しています。目はホントふしぎで緻密な臓器ということを実感しました2021/12/05

ムーミン

339
「たった一つのことを選べれば、なにかになれるかもしれない、っていう君の言葉。私にもよく分かる。それが生きる術を選ぶってことかもしれないね。無限の可能性がそこにあったとしても、なに一つ選べなければなにもないのと同じだ。船もただ大海に浮いているだけでは、漂流物となんの違いもない。そういうことだね。」P.22 「すべてが上手く稼働したときに「見える」という現象がようやく一人の中で起こる。誰かと向き合い、誰かの瞳を覗き込むとき、「奇跡」の精密さを感じている。 2022/02/07

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