岩波新書<br> ブランド 価値の創造

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岩波新書
ブランド 価値の創造

  • 著者名:石井淳蔵
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 岩波書店(2021/09発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004306344

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内容説明

現代社会の富は「膨大な商品の集積」ではなく,「膨大なブランドの集積」として現れる.高級品から日用品まで,ブランドではない商品は見つけにくい.単なる商品名にすぎないブランドが,なぜ価値をもつのか.そして,究極のブランドとは何か.ブランドの誕生と成長のダイナミズムを解き明かす価値創造のマーケティング論.

目次

序 ブランドを支えるもの 消費者の欲望か制作者の思いか┴第一章 ブランドが支える企業の成長┴1 グリコ「ポッキー」の成長┴2 日清食品のブランド・マネジメント┴第二章 ブランドだけがブランドの現実を説明できる┴1 技術の軸と使用機能の軸┴2 製品指示型ブランド┴3 使用機能ネクサス(技術横断)型ブランド┴4 技術ネクサス(使用機能横断)型ブランド┴5 ブランドネクサス型ブランド┴6 「無印良品」は何を指示するのか┴第三章 ブランドの創造的適応┴1 「イッセイ・ミヤケ」の反スタイル┴2 ニューコーク騒動┴3 ブランド価値とブランド・メディア┴第四章 ブランドの価値論┴1 ブランド価値の分析┴2 ブランド・アイデンティティのダイナミクス┴3 みずから価値をつくりだすブランド┴第五章 ブランドの命がけの跳躍┴1 ブランド・パワーの概念┴2 ブランド・マネジメント┴3 ブランドの「命がけの跳躍」┴4 ブランド経営者の命がけの跳躍┴第六章 消費者とブランド価値┴1 ブランドのメッセージ効果┴2 争点(選択ルール)選択効果┴3 消費者の命がけの跳躍┴おわりに メディアとメッセージの交錯┴参考文献┴あとがき┴人名・事項一覧/企業名・ブランド名一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

77
ブランドについて経営学的な観点から分析されています。最初にグリコのポッキーと日清食品のインスタントラーメンについての実例を挙げて説明してくれます。そのほかにも結構日本のなじみのブランドを紹介してくれているので理解しやすさがあります。ブランドとマーケティングとの関連についてはいい入門書であると思いました。2015/08/22

ゲオルギオ・ハーン

25
1999年発行。企業や商品から連想されるイメージが良いもの、ロゴがついているだけで価値を感じてしまうものをなんとなく「ブランド」と表現するが、そもそもブランドとはなにかを考えた一冊。ブランドは不思議なものでそれ自体で価値を生み出すが、他のブランドとの兼ね合いでポジション(車や食べ物など)とるし、消費者にとっては自分の消費スタイル(衣服など)と結びつかせるものでもある。本書は哲学的な部分もあって少し難解だけど、ブランドについての考え方を整理できて良い読書になった。2023/10/08

佐島楓

19
「ポッキー」などを例に挙げ、ブランドとは何か考察した本。例が例だけに楽しく読めるが、だんだんと難解な内容になっていくのはしんどかった。「つくったものを売る」という考え方から「売れるものをつくる」という発想の転換、マーケティングの戦略といったところが主に興味深く読めた。2013/08/31

Aki

8
久しぶりに読書。製品の名前から使用機能の名前、使用機能の名前からスタイルの名前、スタイルの名前からフィロソフィーの名前へと変わっていく中でブランドが成立する。そのブランド拡張の過程で何度も何度もマーケターの命がけの跳躍がある。他の商品との差異性と商品群の統一性にゆれるブランドの、価値はどこから来るのか?マルクスの労働価値説に反してそれ自体が剰余価値を生んでいるブランドの不思議を紐解く一冊。2018/12/16

アルゴン

5
★★★★  ブランドの出来上がる仕組みについて解明を試みた本。これによると、ブランドは作ろうとしてできるものではないという複雑な構造をしているようです。できると強いブランドですが、作るのはラクではありませんね。そして壊れるのは一瞬です。2015/06/20

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