日本経済新聞出版<br> 戦場としての世界 自由世界を守るための闘い

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日本経済新聞出版
戦場としての世界 自由世界を守るための闘い

  • 著者名:H・R・マクマスター【著】/村井浩紀【訳】
  • 価格 ¥4,180(本体¥3,800)
  • 日経BP(2021/08発売)
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  • ポイント 1,140pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532177096

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内容説明

陸軍に34年在籍、アメリカ有数の卓越した戦略家が教える、「世界のいま」を理解するための「生きた教科書」。自らの戦場体験、徹底したリアリズム、骨太の歴史観をもとに、自由世界を守るための考え方を説く。日本語版序文で、バイデン政権が過去の政権と同じ轍を踏む可能性を厳しく警告します。

トランプ政権2代目の国家安全保障担当大統領補佐官を務め、卓越した軍事指揮官、戦略思想家として知られる著者が、30年以上に及ぶ米陸軍での経験、歴史家・戦略家としての見識、かつ有能な現地司令官、米軍での教育訓練担当としての自らの経験を踏まえて、危機感を込めて「戦場としての世界」の実態を語り尽くします。著者が本書を通じて伝えるのは、「歴史から学ぶことこそ最も重要」というメッセージです。

中国の台頭と影響力の強まり、プーチン・ロシアの情報工作、核の拡散、ジハード主義者のテロリズムなど、安全保障、自由、繁栄に対する脅威が高まっている。自由世界を守るために、中国、ロシア、イラン、北朝鮮に、アメリカと同盟国はどう対処すべきか。著者は、米国の歴代大統領をはじめとする指導者たちが陥った誤りを明らかにします。「戦略的ナルシシズム」と「自信過剰」「断念」による「慢心」から、相手の思考、戦略を見失い、現実から遊離した意思決定を繰り返してきたと強く批判。バイデン政権も過去の政権と同じ過ちを犯す兆しがすでに現れていることに強い警告を発しています。

目次

日本語版序文 
原著まえがき 

序 章 

第1部 ロシア

第1章 恐れ、名誉、そして野望:プーチンの西側に対する追い落とし作戦 
第2章 プーチンの策略をかわす 

第2部 中 国
第3章 統制への執着:中国共産党が突きつける自由と安全に対する脅威 
第4章 弱みを強みに変える 

第3部 南アジア
第5章 1年限りの戦争が20回もの繰り返しに:アメリカが南アジアに抱く幻想 
第6章 平和のための戦い

第4部 中 東
第7章  いとも簡単だなんて誰の入れ知恵?:中東への見方、楽観からあきらめに 
第8章 悪循環を断つ

第5部 イラン
第9章 悪しき取引:イランの40年に及ぶ代理戦争と成立しなかった和解 
第10章 選択を迫る 

第6部 北朝鮮
第11章 狂気の定義
第12章 それらがなければ、彼はより安全に

第7部 アリーナ
第13章 新たな競争の舞台へ 

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

R

33
アメリカを中心にして語る現代史とでもいうべき内容で、ブッシュジュニア以降、オバマ、トランプが世界戦略について、どういう判断をして、その結果がどうであるかを地域や国ごとに解説した本。非常に興味深い内容で、アメリカ民主主義の在り方によって、世界の戦争地域の様子が大きく変わっているという事実、こうしておけばという反省を中心として、アメリカの傲岸さ、勝手な期待などが、紛争になんら解決をもたらさなかったことが痛烈に批判されていて面白い。あるべき姿が語られるものではないが、国交関係を学べる一冊だった。2023/12/13

てっき

6
以前から読んでみたいと思っていた著者の本。著者は元米NSC補佐官であり、湾岸戦争の(現場的)英雄のマクマスターであり、歴史学者でもあり、軍人でもあり、政策決定の場面にも立ち会った筆者の生の声は一回読んでみたいと思っていた。本書の中身は現役時代の経験を踏まえ、露・中・中東・アジアetcの各国・地域と米国との関係を近現代の幅で分析し、(一般的に他国に対して興味関心が薄いとされる)アメリカ一般大衆に対して情報を提供したもの。非常に重厚な中身であり、読むのが一苦労だが、一読する価値はあった。2021/10/29

バルジ

5
元国家安全保障担当補佐官マクマスターの語る現代国際政治といった趣だが戦略論としても非常に有用な一冊。。殊に中東やイランといった著者の専門分野の章はアメリカの政策決定権者の見方を窺い知るのに最適。また本書の肝は何度も登場する「戦略的ナルシシズム」であろう。これは自分達の思い通りに物事が進むと過信し、一方の当事者の決断や行動を全て排除する思い込みにも似た思考である。この実例は枚挙に暇がない。著者はこの点を各章でアメリカの外交安保政策の悪弊として何度も登場させる。しかしアメリカだけでなく日本にでも見られるだろう2024/01/14

まし

4
アメリカを中心とした近代史が俯瞰できる。またアメリカを中心とする自由主義体制が優位を持って紛争を回避し安全保障を確保するための考察も冷静に判断されていると思う。ただその先、世界中の権力者、指導者が、そして私たち自身が「自国の領土と民衆」と「それ以外」の構図で捉えるのやめない限り紛争は永遠になくならない。今後の課題として地球温暖化と教育が提示されてるけど、これらが国家体制を越えて地球全体の課題として認識されるようになるといいのだけど。 2023/07/15

サネマル

3
軍人でもありながらも歴史を勉強してきたマクマスター氏の世界を見る目は非常に興味深く、改めて歴史的背景を理解しながら事象を見ることは大切だと思い知らされた。北朝鮮がミサイルを打ったり、ロシアがウクライナに進軍?の事態が生じているが本書のおかげで事態を色んな視点から考えられている。大局的には教育が大切、歴史を学べ、というのが彼の主張だろうな。引用:戦争は政治的なもの 戦争は人間的もの 戦争は不確実である 戦争はそれを遂行する意志の強さをめぐる競争である2022/02/23

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