内容説明
榎本健一がくれたキューピー人形や、高倉健と江利チエミの結婚式の写真、さらには東郷青児が描いてくれた似顔絵まで……。女優の中村メイコさんの家には、数々の「宝物」があった。
しかし79歳の時、決断した。大切なモノを捨てよう──。
過去にとらわれる気持ちを断ち切らないかぎり、人生の最後を軽やかに生きることはできない。まず宝物を手放したメイコさんは、洋服や食器も次々に捨てはじめ、最終的にトラック7台分のモノを手放した。
モノを捨てるのは、誰だって寂しい。思い出が詰まった宝物ならなおさらだ。「断捨離」が世間でどれだけ流行っていたとしても、気が進まない人も多いはずだ。
メイコさんがたどり着いた結論は、「モノにはお別れ時」があるというもの。悲しいけれど、どんなモノでも天国に持っていくことはできない。だから、「仕方ないわね」と受け入れて、さよならをする。
19年には骨折と入院を経験し、コロナ禍で女優業も思い通りにならない。そんななかでも明るく生きる喜劇役者が語る「生きるヒント」
目次
目次
第1部 ものを捨てたら、身軽な暮らしが待っていた
ヒント1未練をハサミで断ち切る「別れの儀式」をしよう
ヒント2捨てても消えない「形のない財産」
ヒント3終の棲家は、少し狭いくらいがちょうどいい
ヒント4トラック7台分の片付け大作戦
ヒント5「ときめき」ではなく「実用性」が捨てる基準です
ヒント6亡き母のような「あげ魔」になりました
ヒント7娘に託した「淡い恋の想い出」
ヒント8ひばりさんがくれた宝物は、棺桶に入れてください
第2部 頑張らない、我慢しない、気楽に日々を送るコツ
ヒント9転倒、骨折して気づいた「怪我の功名」
ヒント10「家事」を頑張りすぎてはいけません
ヒント11健康のことばかり考えていて楽しいですか?
ヒント12朝からお酒を飲んだっていいじゃない
ヒント13「年金だけ」でも、楽しく愉快に暮らせます
ヒント14「自分は無趣味だ」と悩んでいませんか?
ヒント15花をいけると暮らしが華やぐ
ヒント16八十歳を超えたら、パステルカラーを着こなそう
ヒント17ペットとの「別れ」を乗り越えて
ヒント18腰が曲がっても、物忘れをしても、ポジティブに
第3部 大切な家族とも、距離をとって生きる
ヒント19結婚50年、夫婦が辿り着いた程よい”距離感”
ヒント20目標は、夫を一日1回笑わせること
ヒント21介護が必要になっても守りたい、夫婦の「三十八度線」
ヒント22子どもたちは、いつの間にか立派に育っている
ヒント23「終活」ブームでも、あえて遺言書を書かないワケ
ヒント24厳しすぎてもいけない「正しい孫の叱り方」
ヒント25厄介な親戚づきあいにも終わりが来る
第4部 「老いの常識」にとらわれず、自由に死んでいく
ヒント26どんな葬式になるかは分かりません!
ヒント27たくさんの友達に囲まれるより、一人で過ごしたい
ヒント28黒柳徹子さんとの「不思議な友情」
ヒント29「在宅死」より「病院死」のほうがいい
ヒント30父と母の「見事な去り際」から学んだこと
ヒント31夫婦が別の墓に入ってもいい
ヒント32夫、妻、ふたりの最期に向かう日々
ヒント33もう少しだけ、人生という「喜劇」は続きます
感想・レビュー
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